山間にある小さな町で森と共に生きてきた高校生の外村直樹(山崎賢人)は
自分の将来への道が見えなくなっていました。
そんなある放課後のこと。教室でぼんやりとしていた彼に、教師が来客の対応をしてくれと声を掛けます。
昇降口へ行くと、調律師の板鳥(三浦友和)が黒い鞄を持って待っていました。
板鳥を体育館へ案内した外村は、踵を返してそのまま戻ろうとしました。
しかし、板取が鳴らしたピアノの音を聴いた瞬間、外村は自分の生まれ育った森を一瞬で思い浮かべます。
外村はその感覚に驚きながら振り返ると調律師の方へ戻り、最後まで彼の作業に見入っていました。
この出来事をきっかけに、外村は調律師への道を目指します。
専門学校を卒業して勤め始めたのは、板鳥のいる地元の楽器店でした。
でも、学校を卒業すればすぐに調律師として活躍できる訳ではありません。
彼は先輩の柳(鈴木亮平)に付きながら、調律を少しずつ学んでいきます。
しかし、プロの調律師への道は悩みと挫折の多い、困難の連続でした。
それにしても、本当にピアノの音色が美しい作品ですね♪
落ち着いた音。華やかな音。軽やかな音。そして、会場いっぱいに広がる音。どれもが美しく聴こえました。
そして、これらはみんな調律師さんたちの力で作ることが出来るのかと改めて実感しました。
あと、外村くんが森を感じる時の森の音も素敵でした。
映像も森なので、そのシーンはちょっと疲れを癒された気分になりました(^^)
物語は原作にかなり寄り添って展開されていきます。
高校生の外村くんが調律と出会うシーンは本でも印象的だったので、映像だとこうなるのかとワクワクしました。
彼が調律師として出会う佐倉姉妹も、本当の姉妹の上白石萌音・萌歌さんたちが演じていて可愛かったです。
そして、何と言ってもテーマ曲の美しさには惚れ惚れしました。
劇場だとポップコーンを食べている人がいるので、飲食禁止の試写会で観ることが出来て良かったです(^^ゞ
でも観終わった時、もう一度、美しい音を音響のいい劇場で感じてみたいなあと思った1本です。
監督:橋本光二郎 出演:山崎賢人 鈴木亮平 上白石萌音 上白石萌歌 堀内敬子 仲里依紗 城田優 森永悠希 佐野勇斗 光石研 吉行和子 三浦友和
2018年 日本
(20180418)
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公式サイトはこちらへ http://hitsuji-hagane-movie.com/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は6月8日の予定です。