小松菜奈&門脇麦がインディーズの女性デュオを演じる、音楽と共に旅するロードムービーです。
予告編を観て、彼女たちはどんな人生を行くのだろうと気になっていました。
塩田明彦監督がオリジナル脚本で創り上げた世界は、現代に生きる若者たちの生き辛さと
それでも負けない強さを伝えてくれました。
久澄春子[ハル](門脇麦)と西野玲緒[レオ](小松菜奈)はインディーズでは人気のデュオ「ハルレオ」です。
華やかさのあるレオの人気と共に、ハルの書く歌詞は観客の心を揺さぶり、全国にファンがいました。
でも、お互いの心のすれ違いから、二人で歌うことが難しくなってしまいます。
まだ公表はしていませんけど、これからの全国ツアーは解散までのラストツアーなのです。
そして、気まずい雰囲気の中、サポートも兼ねるローディの志摩一郎[シマ](成田凌)の運転で
車は第一会場の浜松へと旅立ちました。
それにしても、爽やかな余韻の残る作品ですね~
正直、この3人のキャストでこんなに爽やかな青春映画が観られるとは思っていませんでした(^^ゞ
3人のキャラクターはみな背負っているものは重そうですし、これからの人生も見通しは暗そうですし。
でも、音楽が彼らの運命を明るい方へ導いてくれている気がします。
ステージの彼女たちは本当にキラキラ輝いていました(^^)
あと、歌がいいです♪
主題歌は秦基博、挿入歌はあいみょんが手がけています。さすがです!
私は普段はほとんど音楽を聴かないのですけど、この映画の歌はどれもが心に沁みてきました。
彼らの人生にはまだまだ先があって、いつか家族のように切り離せない絆をつくっていくのだなと感じました。
観終った時、家に帰ったら久々に音楽に浸ろうかなあとちょっと思った1本です。
監督:塩田明彦 出演:小松菜奈 門脇麦 成田凌
2019年 日本
(20190615)
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公式サイトはこちらへ https://gaga.ne.jp/kuchibiru/