昨年、フランスで大ヒットしたコミカルなスポ根&ドラマです。
6月に行われたフランス映画祭のオープニングにもなっていたので気になっていました。
少しずつ前向きになっていく主人公たちの姿に、パワーを貰えるような楽しい作品でした。
ベルトラン(マチュー・アマルリック)は今日こそ頑張らなくてはと思っていました。
鬱になって家に引きこもり始めてから久々に今日は仕事の面接を受ける日になっていたのです。
家族を持つ身としては何とかしなくてはと、気合を入れて面接に臨みましたけど
結果を出すことは出来ませんでした(-_-)
そんな時、ベルトランはスポーツクラブでシンクロナイズド・スイミングの
男子部員募集の張り紙を見つけます。
メンバーの練習の様子を見ると、自分と同年代の男性陣が
元メダリストの女性コーチの下で練習していました。
でも、彼らはコーチ以下全員がかなり個性の強い曲者ぞろいでした。
それにしても、このおじさんたちはなかなかハードな人生を送っている人たちばかりでした。
誰もが心に痛みを抱えているおじさんたちだったのです。(あ、女性のコーチもです。)
そして、みんな今が人生のどん底にいると感じています。
だからこそ、無謀とも言える大会に挑んでいくのですね。
若いメンバーでもおそらく30代、メインは50・60代のおじさんたちが
シンクロナイズド・スイミングにチャレンジするのです。
しかも、おなかがぽっこりしているような体型の男性陣です。
それはもう、頑張るしかありません。
途中から鬼軍曹のように怖いコーチの登場により死に物狂いで練習している様子は、
気の毒だけどちょっと笑ってしまいました^^;
ついに彼らが大会に登場するシーンは、何だか可笑しいのと同時に拍手をしたくなりました。
観終わった時、大スターたちがよく頑張ったなと思ったのと同時に、
とてもフランス映画らしい作品だったなと感じた1本です。
監督:ジル・ルルーシュ 出演:マチュー・アマルリック ギョーム・カネ ブノワ・ポールヴールド ジャン=ユーグ・アングラード フィリップ・カトリーヌ ビルジニー・エフィラ レイラ・ベクティ
2018年 フランス 原題:LE GRAND BAIN/SINK OR SWIM/Le Grand Bain
(20190717)
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公式サイトはこちらへ http://sinkorswim.jp/
追伸
この映画を観た時、初めて「シンクロナイズド・スイミング」から
「アーティスティックスイミング」へ呼び方が変わったことを知りました。
まだ、慣れないです(^^ゞ