父は遠い戦地へ行ったきりで母(スカーレット・ヨハンソン)と二人暮らしをしているジョジョ(ローマン・グリフィン・デイヴィス)は10歳の少年です。
今日は子どもたちのための戦闘訓練の日です。
行きたくないと駄々をこねたジョジョでしたけど、母に勇気と元気を貰って家を出ました。
でも、ジョジョは訓練所でもいじめられるし失敗はするし散々な目に遭います。
爆弾の爆発に巻き込まれて大けがをした挙句、入院と自宅療養になりました。
ある日、母が外出した自宅で独り過ごしていた時、屋根裏から物音がしました。
不安に駆られながら壁の板をはがして中をのぞき込むと、
そこにはユダヤ人少女エルサ(トーマシン・マッケンジー)が怯えた表情で見返していました。
それにしても、キャストがぴったりですね。
ジョジョの空想の友達アドルフ役&脚本&監督と一人で何役も頑張ったタイカ・ワイティティも
コミカルな演技で頑張っていましたし、
ジョジョ役のローマン・グリフィン・デイヴィスくんは抜群に可愛かったです。
そして、何と言ってもジョジョを優しく見守るクレンツェンドルフ大尉役のサム・ロックウェルと
ジョジョを愛し自分の正義を貫いていくお母さん役のスカーレット・ヨハンソンが素敵ですね。
彼らが揃ったからこそ、この作品が成功したのかもと思えるくらいの存在感でした(^^)
少年の視点だからこその軽さと可笑しさがあるので見やすかったです。
10歳の子供だからこその純粋さと弱さは、どんな世代の誰もが持つ人間らしさの原点化も知れません。
ジョジョのちょっとした嘘や弱さに頷きながら、ストーリーに引き込まれました。
もちろん、戦争映画なので死と隣り合わせの日々を送っていて、残酷な運命にも遭うのですけど、
愛を信じられる少年に成長したジョジョは、自分の考えで前へ進みます。
その勇気ある姿とジョジョを受け入れるエルサの姿に、少しだけ明るい未来を感じました。
観終わった時、自分もこの少年のようにしなやかな強さを持ち続けていたいなと感じた1本です。
監督:タイカ・ワイティティ 出演:ローマン・グリフィン・デイヴィス トーマシン・マッケンジー レベル・ウィルソン アーチー・イェーツ アーチー・イェーツ サム・ロックウェル スカーレット・ヨハンソン タイカ・ワイティティ
2019年 アメリカ 原題:JOJO RABBIT
(20200122)
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