私の日々の楽しみのひとつ、通勤電車の中で読んだ文庫本の中で面白かった本の感想です。
今回の本は『ヘイ・ジュード 東京バンドワゴン』です。
『ヘイ・ジュード 東京バンドワゴン』 小路幸也/著 文春文庫小路幸也さんは私の好きな作家さんのひとりです。
中でもこの『東京バンドワゴン』シリーズは毎回、発売を楽しみにしているシリーズの1つです。
今回の文庫『ヘイ・ジュード』は第13作目です。
とても人気のシリーズで、文庫になるまで待てないと単行本を毎回購入するファンも多いです。
私の職場にも最新刊の15作目『イエロー・サブマリン』を楽しみにしている人がいました(^^ゞ
シリーズの詳細は集英社の公式HPでチェックしてみてください(^^)
公式サイトはこちらへ https://www.shueisha.co.jp/bandwagon/index.html古書店<東京バンドワゴン>を営む堀田家は80代半ばの勘一さんを筆頭にひ孫4人までが揃った大家族。
猫も犬も仲良く暮らす、時にはご近所さんも家族のように一緒にご飯を食べていくような一家です。
<東京バンドワゴン>の初代店主は勘一さんの祖父で、明治18年から続く由緒正しい古書店。
お店に秘密があったり、家族に秘密があったり、知り合いに困ったことがあったりと、
日々の暮らしの中では色々な出来事が起きていきます。
堀田家のみなさんは人の困りごとを見逃せない人たちなので、本当に親切に手助けしてくれます。
しかも、解決していく手段も底力もある、とても頼りがいのある人たちなのです!
そして、勘一さんの一人息子で世界的なミュージシャンの我南人(がなと)さんの
名台詞「LOVEだねぇ」が登場すると、困りごとはいつの間にか解決してみんなの笑顔が戻ります。
また、このシリーズでは時間を追うごとに子供たちは成長したり新しい命が誕生したりと
彼らの人生を見守るのも楽しみのひとつです。
今作でもついこの前までは子供だと思っていたひ孫たちが将来に向けて新しい一歩を踏み出します。
彼らに希望ある未来を感じるのも読んでいて嬉しいことのひとつですね。
今回も生き生きとした堀田家のみなさんに出会えて楽しかったです。
また来年も会えることが楽しみになった1冊です。
(20200426)