この特別展は前期(6月30日~7月26日)と後期(7月28日~8月23日)があります。
本当は後期も気になったのですけど、このご時世なので行ける時に行ってしまおうとチャレンジしてきました。
入場には日時指定券での予約が必要です。(前売券を持っている人は、予約券は無料です。)
本当は遅い時間の方が空いていると思ったのですけど、朝10時~10時半までの予約にしました。
上野駅に着くと、きもの姿の女性たちの姿がちらほら…
たまたま天気のいい日だったからか、きものの人も多かったです(^^)
東京国立博物館では入り口でしっかりとした検温をします。
信号を渡ると案内の人が揃っていて、誘導に従って検温してもらうと中に入れました。
今回の特別展は“鎌倉時代から現代までを通史的に総覧する”というだけあって、
きもの(小袖)の歴史をたどれる展覧会です。
私は小袖を着たことがなく(きものをちゃんと着たのは七五三?)、近寄り難い存在なのですけど
それだけにちゃんと知るにはいい機会かもと思っていたのです。
しかも、美しいきものが揃っています!じっくりきものと向き合うには本当にいい展覧会でした。
序章鎌倉時代の貴重なきものが展示されていました!
1章 モードの誕生室町時代から江戸時代初期にかけての貴重なきものが揃っていました。
上品で美しい色の刺繍が施されたきものが多く、思わず見入ってしまいます。
中でも、四季が楽しめる「縫箔 白練緯地四季草花四替模様」や
「縫箔 紫練緯地段花菱円草花模様」は見れば見るほど繊細さに惹かれました。
2章 京モード 江戸モード江戸時代の華やかなきものが揃っていて見応えがありました~
一枚の絵のようにじっくり鑑賞したくなるきものやデザイン的に素敵なきものも多かったです。
中でも尾形光琳筆の「小袖 白綾地秋草模様」はめちゃくちゃ素敵でした(^^)
また、太夫打掛のコーナーにあった「打掛 紺繻子地鷲並松模様」は
豪華さが半端ない圧倒的な迫力でした。凄かったです。
天璋院篤姫の「小袖 萌黄紋縮緬地雪持竹雀模様」も美しかったです。
きものにも帯にも袱紗にもお気に入りの雀が刺繍されていてちょっと可愛いなと思いました(^^)
3章 男の美学ここも見応えがありました!
織田信長の陣羽織、豊臣秀吉の陣羽織、徳川家康の胴服が展示されているのには感動でした~
あと、カッコいい絵がほどこされた火消半纏がずらっと並んでいるのも圧巻でした!
4章 モダニズムきもの明治から昭和初期にかけてのきものは可愛くてカッコ良くて、きものを着ない私でも
着てみたくなるようなカラフルで、カッコいい&キュートなきものが多かったです。
一番目についたのは昭和初期の「黄縮緬時向日葵月見草模様」です。
観ているだけで明るい気持ちになるような素敵なきものでした(^^)
5章 KIMONOの現在現代のきものも芸術品のように美しかったです。
岡本太郎さんの「TAROきもの」のインパクトも凄かったですし、
何と言っても久保田一竹さんの「連作 光響」が一堂に並んでいたのは圧巻でした。
じっくり往復して観てしまいました(^^ゞ
観る前は、きものを知らない人が観ても楽しめるのかなと思っていたのですけど、
歴史的にも芸術的にも楽しめる展覧会で、観に行って良かったです~
やっぱりきものって素敵だなあ、着こなせる人に憧れるなあと感じた1日でした(^^)/
(20200712)
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公式サイトはこちらへ https://kimonoten2020.exhibit.jp/index.html