ダイビングショップでアルバイトをしている大学生の鈴川恒夫(中川大志)はダイビングが大好き。
いつか海外留学をしてあこがれの魚たちを見るのが夢です。
ある夜のこと。恒夫がバイトを終えてお弁当を片手に歩いていた時、
坂の上から車いすの女の子が暴走している現場に出会います。
車いすから飛び出してしまった女の子をギリギリで受け止めた彼は
必死に坂を下りて来た老人・チヅ(松寺千恵美)に感謝されます。
でも、女の子にはどこを触っているのかと怒られ殴られてしまいました(-_-)
この騒動でお弁当をダメにしてしまった恒夫に、チヅは家へ来るようにと声を掛けます。
女の子の祖母であるチヅは恒夫に改めてお礼を言うと夕飯を食べるように勧めます。
そして、孫を紹介した時、女の子は紹介された名前を否定すると
自分のことは“ジョゼ”と呼べと言い放ち、部屋へ籠ってしまいました。
そんなジョゼを気にすることなく、チヅは貧乏学生の恒夫に割のいいバイトを持ちかけます。
時給がとても良いと言うそのバイトとは、ジョゼの世話係というものでした。
それにしても、とてもキラキラ輝いている作品ですね。
今回のジョゼは足の不自由な子という以外は、ちょっとひねく者だけど可愛い女の子です。
恒夫くんもとても爽やかないい奴ですね。
だいぶ前に観た妻夫木聡さんと池脇千鶴さんの実写版は結構、生々しくて痛い印象が残っています。
ジョゼが色々なものを失って独りになったラスト、それでも笑顔で前向きに進んでいく姿に
凄い根性だなあと尊敬の念を覚えた記憶があります。
今回のアニメは35年前に書かれた小説を現代に置き換えていて、物語も優しい展開になっています。
また、何と言っても主演の声を演じた二人が上手いですね~
心優しい恒夫役の中川大志さんも気性の激しいジョゼ役の清原果耶も素直にそのキャラクターだと
感じられるような安心感でした(^^)
アニメならではの映像の美しさも見応えがありました。
観終わった時、今年最後の映画が爽やかに観終わって良かったと感じた1本です。
監督:タムラコータロー 声の出演:中川大志 清原果耶 宮本侑芽 興津和幸 Lynn 松寺千恵美 盛山晋太郎
2020年 日本
(20201230)
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