私の日々の楽しみのひとつ、通勤電車の中で読んだ文庫本の中で面白かった本の感想です。
今回は『僕らだって扉くらい開けられる』です。
『僕らだって扉くらい開けられる』 行成薫/著 集英社文庫最弱の超能力者たちがそれぞれの人生と事件に挑むちょっと面白い物語です。
文庫本になったのでチャレンジしてみました。
目次は
1 テレキネシスの使い方
2 パラライザー金田
3 パイロキネシスはピッツァを焼けるか
4 ドキドキ・サイコメトリー
5 目は口ほどにものを言う
6 僕らだって扉くらい開けられる
です。5人の超能力者+@ の人たちが活躍します。
もし、1日1回だけ手に軽く持てるくらいの物を右に10cm動かせたら、世界は変えられる?
もし、1日1回だけ悪者を金縛りで倒せる力があるのに、使うと頭が薄くなってしまうとしたら?
もし、30年の結婚生活の中で積もり積もった夫への不満が爆発し、発火能力を持ってしまったら?
もし、過去のトラウマから潔癖症になってしまった女子高生が
サイコメトリーの能力で事件解決の糸口を見つけるはめになってしまったら…
もし、他人の心が解る能力を持ってしまったために、
他人と目を合わせられなくなって引きこもりになってしまったら…
彼らはそれぞれに悩みながらも自分の能力と折り合いをつけつつ、
前向きな人生の一歩を歩み始めていきます。
そして、そんな5人が事件に立ち向かわなければならなくなったら、本当に解決できる??
という感じの展開でした。
それぞれのキャラクターが本当に普通の人なので、分かるなと共感しながら読んでいました。
あと、なぜかお客さんに超能力者が何人もいる昔ながらの食堂「三葉食堂」の料理が美味しそうでした~
サクッと楽しめる1冊でした(^^)
(20210201)