見逃していた作品をやっとDVDで観ました。期待通りの爽やかさでした!

北海道の常呂町に住む和子(加藤ローサ)は
高校3年生になっても人生の目標が見つからずに焦っていた。
そんなある日、偶然の出会いからカーリングのチームを作ることになる。
ド素人の和子、史江(星井七瀬)、菜摘(高橋真唯)の3人に
カーリングの才能は抜群だが気が強く協調性の無い美希(藤井美菜)の加わったチームは
案の定、点が取れずに負け試合ばかり。
とうとうメンバーの気持ちがバラバラになり、解散の危機に陥ってしまうが…

“シムソンズ”という実在したチームの話をもとに生まれた青春ストーリーです。
実際は中学生時代に生まれたチームらしいですが
映画では高校生たちの物語になっています。
“シムソンズ”というチーム名が誕生した逸話がかわいかったです。

将来に不安を持つ主人公たち。
受験や家の手伝いなど、親の決めた道に縛られていて
自分の人生はこれで良いのかと悩んでいます。
そんな彼女たちが嬉しそうにカーリングをしている姿を見るだけでも楽しかったです。

4人で力を合わせること。互いを信頼しあうこと。
勝つためでも嘘はつかないこと。(カーリングはスポーツマンシップを重んじる競技です。)
そして、いつも楽しく笑顔でいること。
ひとつひとつのことを覚えながら4人は成長していきます。
4人の心がひとつとなったカーリングの楽しさが真っ直ぐに伝わって来ました。

それにしても“10年後の自分の姿が見えない”という台詞は怖かったです。
やっぱり人は誰でも自分の将来の姿が見えなくなったり、
決められた道を歩んでいる姿を否定したくなったりするのだなと改めて思ってしまいました。
でも、そんな想いに迷いながらも、懸命にカーリングへ打ち込む姿は清々しかったです。

心にいっぱいの元気をもらえる1本です。


(060821)