気になっていたアニメ映画をやっと観てきました。

高校2年生の紺野真琴は17歳。でもまだまだ勉強には身が入らないし、
恋をするよりも仲間と楽しく野球をしている方が好きな元気のいい女の子だ。
今日の彼女は全くついていなかった。
寝坊はするし、小テストは全く書けなかったし、調理実習は大失敗をするし…
そして人気の無い化学室で転び、頭を思いっきりぶつけてしまう。
男友達2人と野球をした夕方、母に頼まれたお使いを思い出して
極めつけは、急いで自転車を漕いでいると、ブレーキが利かなくなっていた。
急な下り坂で止まれなくなった真琴は、そのまま電車の来た踏切に飛び込んでしまうが…

現代なのになぜか懐かしい雰囲気のするアニメでした。
きれいな広い青空。川辺で石を投げて遊ぶ子供たち。夕飯の買い物に賑わう商店街。
そんな、現代の都会ではすぐには見つからなそうな風景がちょっと懐かしかったです。
何と言っても、野球が好きで毎日ボールとバットで男の子と遊んでいる女子高生なんて
今はなかなか貴重な存在かも知れません(笑)

1983年に原田知世さん主演で大ヒットした映画では
主人公は可憐でかわいかったと思うのですが、今回の主人公はパワフルで元気いっぱいです!
タイムリープという時を越える能力を躊躇無く、自分の楽しみのためにどんどん使います。
飛んで転がって、笑いながら時間を駆け抜けて行きます。
しかし、そんな能天気な彼女も段々とことの重大さを認識し始めます。

大切な想いや運命など、他人には触れてはならないものがあるということを知る。
そして自分の中にも大切な想いが芽生えていたことに気がつく…

少女が少しだけ成長した夏。
そんな一瞬のきらめきを鮮やかに描いた1本です。


(060901)