ネス湖の怪獣ネッシーにまつわるファンタジーです。
小さい頃にわくわくしながら読んだ本のような、可愛くて夢のある物語でした(^^)

スコットランドのネス湖湖畔に住む少年アンガス(アレックス・エテル)はお父さんの帰りを心待ちにしていた。
お父さんはヨーロッパを占領しているドイツと戦うために戦争に行ったまま、何年も帰ってきていなかった。
お父さんの仕事小屋の中で、お父さんの面影をたどりつつ一人遊ぶ日々が続いていた。
そんなある日、海で不思議な石を見つける。
わくわくしながら持ち帰って周りにこびり付いたものを剥がしてみると、青く光る殻が出てきた。
そして、そのまま一晩置くと、見たことも無い生き物が誕生していた…

父の不在で笑顔が無くなってしまった孤独な少年が“ウォーター・ホース”と出会って
少しだけ成長していく物語です。

彼は偶然に出会った不思議な生き物“ウォーター・ホース”をクルーソーと名付けて密かに育てます。
また見つかってしまった時も「クルーソーには僕しか友達がいない」から育ててあげたいと訴えます。
でも翻せば、少年にもクルーソーしか友達がいないのです。
ちょっと寂しいなあと思いつつも、少年とクルーソーが心を通じ合わせる様子はわくわくしました。

じゃがいもが大好物のケルト伝説の生き物“ウォーター・ホース”は愛嬌があって可愛かったです。
でも、あっと言う間にどんどん大きくなってびっくりでした。さすがは伝説の生き物でした(^^ゞ

戦争を背景にしつつも、戦争なんか吹き飛ばしてしまうくらいの少年の純粋な想いと母の愛に
なんか癒されたような気がしました。
『ミリオンズ』のアレックス・エテル君とエミリー・ワトソンはさすがの演技でした~
落ち着いた輝きのあるスコットランドの風景もとても美しかったです。

イギリスって、こういう夢のあるファンタジーが本当に似合うなあと思った1本です(^^)

監督:ジェイ・ラッセル 出演:アレックス・エテル エミリー・ワトソン ベン・チャップリン
2007年製作 アメリカ 原題:THE WATER HORSE: LEGEND OF THE DEEP
(080115)