ヒース・レジャーの圧倒的な演技力に飲み込まれました。
ゴッサムシティで銀行強盗が発生した。
表には出し難い悪の組織の資金を狙ったという計画的な犯行で、
しかも、儲けを増やすために役目を終えた仲間を次々と殺していく残忍さも兼ね備えていた。
首謀者はジョーカー(ヒース・レジャー)と名乗る白化粧の男。
彼は司法とは別に悪を退治して回るバットマン(クリスチャン・ベイル)に興味を持ち始める。
そして、マスクを外して顔を見せるまで市民を殺すと宣言し、連続殺人を開始した…
そうそうたる俳優陣の中でもヒース・レジャーの迫力は際立っていました。
ティム・バートン版のジョーカー(ジャック・ニコルソン)はピエロみたいな華やかさとアクの強さが印象的で、
ちょっとコミカルな雰囲気も持ちつつ、笑顔と狂気で罪を犯していくキャラクターだったという記憶があります。
今回のクリストファー・ノーラン版のジョーカーは人の絶望を楽しむために犯罪を犯していく悪の権化。
頭が切れてずる賢く、弱点を悪魔のように狙って相手を絶望へと落とします。
そして、本人は遊んでいるだけのように楽しみながら犯罪を重ねていきます。
まるで悪というものがそのままそこに存在するかのように、恐怖を纏っていました。
そんな凶悪な敵に立ち向かうバットマンの苦悩。
正義の味方として市民の希望の星となったデント地方検事(アーロン・エッカート)の変貌。
その二人に愛されてしまったレイチェル(マギー・ギレンホール)の愛の行方。
そして、正義を試された人々の究極の決断。
それぞれの見所も見逃せない展開で、2時間半の時間を飽きさせませんでした~
それにしてもヒース・レジャーの鬼気迫る演技を観ていると、本当に惜しい人を…と思ってしまいました。
才能溢れる人だっただけに哀しいです(T_T)
彼に哀悼の意を捧げつつ、もう一度劇場に観に行こう!と思った1本です。
監督:クリストファー・ノーラン 出演:クリスチャン・ベイル ヒース・レジャー アーロン・エッカート マギー・ギレンホール ゲイリー・オールドマン マイケル・ケイン モーガン・フリーマン
2008年 アメリカ 原題:THE DARK KNIGHT
(080728)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は8月9日以降の予定です。(先行の予定もあり)