業者から暗殺以来を受けた日系アメリカ人のジョン・レイン(椎名桔平)はターゲットを観察していた。
そのターゲットは国土交通省の官僚で、心臓にペースメーカーを埋めている男だ。
ジョンは観察中に、何人もの人間がその官僚を尾行していることに気付く。
不審に思ったジョンだが仕方なくそのままターゲットを追跡し、共に地下鉄へと乗り込んだ。
その様子はターゲットを尾行していた人物=CIAも把握していた。
実はターゲットの官僚が持ち出した機密データをCIAが横取りしようと企んでいたのだ。
だが、機密データが官僚から誰かへと渡される前に、ジョンが官僚の暗殺に成功してしまった。
そして、今度はジョンが機密データのためにCIAから追われ始めた…
東京で暗躍するCIAたちの姿にびっくりでした~
孤高の日系アメリカ人である暗殺者ジョン・レインを主人公にしたサスペンスです。
ジョン・レインは凄腕の暗殺者なのですけど、ターゲットの娘・川村みどり(長谷川京子)と出会い、
彼女を助けたいと思うようになっていきます。
日本やCIAを良く知っているジョンはCIAの裏をかきながら、東京を自在に移動していきます。
そんな彼らを追うCIAはジョンが手に入れたと思われる機密データを我が物にしようと狙っています。
そのデータには国家間の力関係を変えるほどの機密が含まれているのです。
そこに暗殺者の存在に気付いた警察と、やはりデータを狙うヤクザまでもが乗り込んできて、
追いつ追われつの展開になっていきます。
データはどこにあるのか。官僚は何故データを持ち出したのか。
謎は東京の街を駆け巡りながら、観ている者の頭の中も謎だらけにしていきました~
原作はアメリカのベストセラー小説です。
著作者はCIAで戦略スタッフとしてトレーニングを受けた後、在米日本企業の弁護士を務めた人で
日本にも在住経験があり、日本のことを良く知っている人物らしいです。
そんな人が描いたCIAは、街中の監視カメラの映像を無制限に使えるなど
ここは本当に日本ですかと訊きたくなるほどの権力を持っています。
それってありえるのかなあと思いつつも、これが本当だとしたら怖いなあと感じてしまいました(^_^.)
また、ストーリー的にはツッコミどころは満載でしたけど(笑)、
椎名桔平さんをはじめとする役者さんたちの演技が良くて、さすがだなあと思いながら観ていました。
映画を観終わった時、何だか頭の中の謎がもやもやして
原作を読んでみたいぞ!と思ってしまった1本です(^^ゞ
監督:マックス・マニックス 出演:椎名桔平 ゲイリー・オールドマン 長谷川京子 柄本明
2009年 日本
(20090422)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は4月25日以降の予定です。