約50年のNASAの歴史を、記録フィルムを元にBBCが創り上げたドキュメンタリーです。
アポロ計画からスペースシャトルまで、搭乗員たちの命がけのチャレンジが映っていました。
失敗と成功を繰り返して進歩してきた宇宙への道。
その無人ロケットから有人ロケットへ、そしてスペースシャトルへと辿ってきた歴史を
NASAが保管する記録映像で見せてくれました。
地球を回っている状態のスペースシャトルからの命綱無しの船外飛行シーンは
静かなシーンなのですけどドキドキしました。
また、記録映像なので、こんな角度からも撮っているのかというような映像もあります。
宇宙での燃料の切り離しの様子はどんなふうに撮ったのか分からないくらい面白かったです。
一方、失敗の映像も登場します。
無人の頃から度々起こる爆発事故。訓練中の事故死。
成功の裏で起きている死の記録は見ていて辛いです。
特に、ロケットの爆発は何度見てもショックです。
打ち上げ直後に爆発してしまったスペースシャトルのチャレンジャー号の爆発事故では
乗り込む際の笑顔の映像なども映されていて、運命の厳しさを感じさせられます。
以前にも観たことはある気がするのに、やっぱり観ていて辛かったです(T_T)
作品の中では何と言っても宇宙から見た地球の美しさが印象的でした。
海も陸地も本当に美しいです。
広大な砂漠でさえ、本当は怖い現実なのに綺麗に見えてしまいます。
この映像を劇場の画面で観られただけでも良かったなあと思いました。
全体的には“NASAの歴史”ですけど、見応えのある映像には満足した1本です。
監督:リチャード・デイル
2009年 アメリカ 原題:ROCKET MAN
(20090822)