辻仁成著の原作小説を韓国のイ・ジェハン監督が中山美穂さん主演で描いたラブストーリーです。
原作は未読のままチャレンジしてみました。
25年の年月を経て真実の愛を見つけた男女の姿をじっくりと描いていました。
1975年。バンコクの空港開発に向けて世界が動いている最中、
日本の航空会社からも本社からタイの営業所へ優秀な社員が送り込まれてきた。
その一人・豊(西島秀俊)は仕事が出来て好青年という噂の高い男で、日本には美しい婚約者もいた。
ある日、豊が会社の仲間たち楽しく飲んでいると、そこに美しい日本人女性・沓子(中山美穂)が現れた。
彼女は豊の親友の恋人だったが、沓子も豊も互いに惹かれるものを感じていた。
そして後日、野球の試合で豊がサヨナラホームランを打つ活躍をして帰宅すると
突然、沓子が彼の部屋へ現れた。
そして二人は強い愛に押し流されるように結ばれていった…
出演者はみんな日本人でしたけど、やっぱり韓流でした~
愛されることを求めて彷徨う沓子。
そんな沓子との強烈な愛に溺れていく豊。
沓子はただひたすら愛されようとするのですけど、
やがて豊との愛が自分の人生で唯一の愛だと気付いてしまいます。
でも、豊は沓子との愛よりも、社会的に認められる婚約者との結婚を選びます。
そして25年の時間が過ぎていきました。
物語のかなりの部分は二人の愛の日々です。
結ばれた時からの愛の時間は、そんな愛を裏切れるのですか~と思うほど笑顔に溢れていて
これはもう、寂しい心を抱えた沓子が愛への考え方を変えてしまうのも分かるなあと感じました。
特に豊に出会ってからどんどん綺麗になっていく沓子を演じた中山美穂さんの美しさと
韓流らしく強さも弱さも見せる豊を演じた西島秀俊さんの演技の上手さには魅せられました。
それにしても25年後の展開には、う~んと思ってしまいました。
あまりにも急に25年後に飛んだことにも驚きましたけど、
その後の愛の行方にも何となく釈然としない気がしてしまいました。
でも、そういう答えもあるかなあとちょっと思ってしまいました(^^ゞ
映画の中で出た“死ぬ時に愛されたことを思い出すか、愛したことを思い出すか”の質問に
私だったら… といろいろ考えてしまった1本です。
監督:イ・ジェハン 出演:中山美穂 西島秀俊 石田ゆり子
2009年 韓国
(20091210)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は1月23日以降の予定です。