漫画家を目指すさおり(井上真央)は、イラストレーターをしながら漫画家への道を模索していた。
そんなさおりは最近、アメリカ人のトニー(ジョナサン・シェア)と付き合い始めた。
ある日、NGOの企画にイラストレーターとして募集したところ、そこに彼がいたのだ。
さおりは英語が話せなかったが、トニーは日本語がかなり話せた。
今日はトニーとの3回目のデート。彼が家へ連れて行ってくれると言っていたので緊張していたのだが
行ってみるとそこは彼の家ではなく、友達の家のパーティだった。
パーティでは英会話の出来ないさおりは壁の花。
不機嫌に時間を過ごしたさおりだったが、そんな彼女にトニーはホウレン草の炒め物を差し出した…
ちょっとトンチンカンなトニーとさおりの日常は可笑しかったです~
漫画家をめざすさおりと日本語オタクのアメリカ人トニーの結婚までの道のりを描いた作品です。
何と言っても出だしが楽しいです。
ダーリンが外国人のカップルたちへのアンケートと原作コミックのアニメ。
このシークエンスで一気にこれからの物語が楽しみになってきます。
そして、いきなりの勘違い。なかなか気持ちが通じません。
そんなシーンに笑いつつも、主人公たちの道のりはただでは済まないぞと感じさせるのです。
そこからも山あり谷ありです。
ただひたすら楽しかった時期を過ぎて、互いに気を使い過ぎたり、
逆に仕事が忙しくなって気を回せなくなったりすると、不協和音が響き始めます。
些細なことで心がすれ違ってしまうのは、どんなカップルでも一緒です。
でも、喧嘩をしても、上手く話すことが出来なくても、
さおりのポジティブな明るさと強さ、トニーの真剣で天然な可笑しさと優しさが
二人の距離を少しずつ近付けていきます。
そんな主人公たちに共感しながら観ていました(^^ゞ
それにしても、何気なく役者が揃っていて楽しかったです~
さおり役の井上真央さんのキュートさと明るさは、もうぴったりです。
トニー役のジョナサン・シェアは実際のトニーよりはスマートでしたけど、優しい笑顔は素敵でした。
そして最高なのは國村隼さんと大竹しのぶさんの演じたさおりのご両親です。
登場シーンはそれほど多くは無いのですけど、この二人がいてこその作品だなあと感じました(^^ゞ
観終った時、これはきっとどんなカップルが観ても楽しめる作品だなあと思った1本です。
監督:宇恵和昭 出演:井上真央 ジョナサン・シェア 大竹しのぶ 國村隼 国仲涼子 戸田菜穂
2010年 日本
(20100410)
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