アメリカを本拠地に活躍する人気役者ローレンス・タルボット(ベニチオ・デル・トロ)の元に
兄が行方不明になったという知らせが届いた。
ロンドン公演を終えてニューヨークへ帰ろうとしていたローレンスは予定を変更して故郷へと向かった。
子供の頃に遠ざかったままだったタルボット城は、昔の面影はなく寂れ果てていた。
父のタルボット卿(アンソニー・ホプキンス)はローレンスの顔を見ると穏やかに彼を迎え入れた。
だが、次に出てきたのは、兄の遺体が見つかったという言葉だった…
19世紀のイギリスを舞台に、古城の中に潜む悲劇と父子の愛憎が森の暗闇と共に描かれていました。
子供の頃に母の死を見てショックを受け、精神病院行きになった過去を持つローレンス。
彼は病院を退院してからもアメリカの親戚の元で育ち、イギリスの実家からは遠ざかっていました。
たまたまロンドンでの公演をしている時に、兄の婚約者グエン(エミリー・ブラント)から
兄が行方不明になったという知らせを受けます。
しかし、彼が帰郷すると既に兄は遺体で発見された後でした。
彼の遺体には、尋常ではない爪痕が残されており、犯人は不明のままです。
悲しみに暮れるグエンに兄の詩の原因を見つけると誓ったローレンスは、
事情を探るために、満月の夜に旅芸人たちへの聞き込みを始めます。
そんな最中、人々が恐れている通りの化け物が現れ、ローレンスは大怪我をしてしまいます。
何日も寝込むほどの重症を負ったローレンスでしたけど、医者も驚くほどの回復力をみせます。
でも、彼は次第に自分の身体に変化が起きていることを感じ始めます。
それは新たなる悲劇の始まりでした(T_T)
それにしても、やっぱり特殊メイクは見ていて面白いですね~
もともと製作にも入っているベニチオ・デル・トロが子供の頃から憧れていた
古典的ホラー「狼男」をリメイクしたくて創った作品らしいですね。
特に今作では第一人者リック・ベイカーが手がけているだけはあってメイクは見応え十分です。
そんな彼の担当した変身シーンは骨までゴキゴキと変化していって、観ているだけで痛そうでした。
また、ちょっとレトロな雰囲気の“狼男”が動き始めると、やっぱり怖かったです。
あと、やっぱり主演の二人の存在感には圧倒されました~
ベニチオ・デル・トロとアンソニー・ホプキンスが一緒の画面にいるだけで怪しさも怖さも倍増しますね~
途中はこの二人の睨み合いを観ているだけでお腹いっぱいな気になりました(^^ゞ
腕も首も飛ぶし、内臓ぐちゃぐちゃだし、正直ホラーが苦手な私にはきついシーンも多かったですけど
こういう作品が好きな人にはたまらないだろうなあとちょっと感じた1本です。
監督:ジョー・ジョンストン 出演:ベニチオ・デル・トロ アンソニー・ホプキンス エミリー・ブラント ヒューゴ・ウィーヴィング
2010年 アメリカ 原題:THE WOLFMAN
(20100412)
→
公式サイトはこちら追伸
この映画は試写会で観ました。公開は4月23日以降の予定です。