17歳のブリス(エレン・ペイジ)はミスコンの控え室で必死に頭を洗っていた。
もうコンテスト本番なのに、青色に染めた髪の染料が落ちないのだ。
仕方なくその色のままステージに登場したブリスは審査員たちを驚かせ、
母(マーシャ・ゲイ・ハーデン)にもの凄い目つきで睨まれてしまった。
これまで熱心に勧める母に付き合ってミスコンに参加してきたが、
実はブリス自身はあまり積極的に参加したいとは思っていなかった。
だが、清く正しく美しくをモットーに娘を育てようとしている厳しい母に逆らうことは出来なかった。
そんなある日、ブリスは町でローラーゲームのチラシを見かける。
初めて見たローラーゲームの迫力と楽しさに夢中になったブリスは
年齢を22歳と偽って入団テストを受けることにしてしまった…
本当にやりたいことを見つけた17歳の少女はキラキラした笑顔を見せてくれました(^^)
ローラーゲームに出合った少女の物語です。
テキサスの田舎にある小さな町で暮らしていたブリスは、将来のはっきりした目的が見つからないまま
母の言う通りに生きて来ました。
母は懸命に娘をサポートしてミスコンで賞をとらせることが、娘の幸せに繋がると信じています。
娘には自分のような後悔の残る人生を歩ませたくなかったのです。
その母の思いを理解しているがために、ブリスは母の言うことを聞いてきたのですけど、
17歳になった今ではそろそろ心が爆発しそうになっていました。
そんな時に出会ったのがローラーゲームです。
チーム対戦でリンクをで回りながら点を取り合うゲームです。
時には激しくタックルするなど、これまでとは全く違う世界に憧れたブリスは
小さな体格とスピードを買われて選手に採用されることになります。
そして、彼女の成長と一緒に、万年最下位のチーム“ハール・スカウツ”も
リーグ戦で勝利できるようになってきました。
でも、決勝戦を前に彼女に次々と問題が起こってきてしまいました。
それにしても、エレン・ペイジは似合ってましたね~
17歳の持つ純粋さと初々しさを素直な表現で見せてくれました。
彼女を守り立てるチームの仲間たちを演じたドリュー・バリモアや
敵チームのリーダーを演じたジュリエット・ルイスも生き生きしていて良かったです。
そして何と言っても母親役のマーシャ・ゲイ・ハーデンの迫力はさすがですね。
ジロリと無言で睨みつける顔の怖いこと(^_^;)
それでも、台所で泣いている娘の姿を見て、その理由をズバッと当ててそっと慰めるなど
本当に娘思いの母だなあとしみじみ思ってしまいました。
最近、17歳が主役の作品を邦画洋画問わずに随分観ている気がします。
今回も自分の将来や母との関係に悩む主人公の姿を
ローラーゲームを使って最高にキュートに見せてくれました(^^ゞ
観終った時、久々に元気な17歳に出会えたなあと思った1本です。
監督:ドリュー・バリモア 出演:エレン・ペイジ マーシャ・ゲイ・ハーデン アリア・ショウカット クリステン・ウィグ ドリュー・バリモア ジュリエット・ルイス ランドン・ピッグ
2009年 アメリカ 原題:WHIP IT
(20100506)
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公式サイトはこちらへ追伸
この映画は試写会で観ました。公開は5月22日以降の予定です。