1911年。真夜中のパリで、元知事の乗った自動車が橋から落ちるという事故が発生した。
事故を目撃した酔っ払いが、大きな鳥が自動車を落としたと警察へ駆け込むが相手にされない。
だが、酔っ払いの主張する事故車が実際に発見されると、瞬く間にパリ中にニュースが駆け巡った。
その大きな鳥の正体は、実はジュラ紀に生息した翼竜プテロダクティルス。
古代が専門のエスペランデュー教授(ジャッキー・ネルセシアン)が独自に開発した方法で、
ルーヴル美術館に展示されていた化石の卵を孵化させてしまったのだった。
同じ頃、ジャーナリストで作家のアデル(ルイーズ・ブルゴワン)はエジプトでピラミッドのミイラを探していた。
彼女は病気の妹を治すために見つけたいものがあったのだ。
だが、目当てのものにようやくたどり着こうとしたアデルの前に
以前から彼女を付け狙っていたデュールヴー(マチュー・アマルリック)が現れてしまった…
主人公アデルの無鉄砲で我が道をどんどん行ってしまうキャラクターが楽しかったです~
有名なジャーナリストで人気作家でもあるアデルの活躍を描いた作品です。
彼女がこんなに頑張っているのは、妹の治療のためです。
寝たきりになってしまった妹を救うために、
秘薬を扱うことの出来るファラオの主治医を甦らせようとします。
でも、折角エジプトから主治医のミイラを持ち帰って来たのに、
甦りの方法を知っているエスペランデュー教授は監獄入りになっており、死刑も確定していました。
その事実を帰国後に新聞で知ったアデルは、早速、エスペランデュー教授を脱獄させようと
次々と策を繰り出しては失敗します。
そのレトロな手口はコミカルで可愛かったです。
また、アデルが侵入するための変装の数々も楽しかったです(^^)
そして、ついに彼女は人々をあっと言わせる方法で、教授を連れ出すことに成功しました。
それにしても、主人公アデルを演じたルイーズ・ブルゴワンは楽しそうに演じていますね。
そんな彼女にはキュートで元気なアデルのキャラクターがぴったりでした。
高飛車で強気な態度も、彼女が演じていると可愛く見えて楽しいです。
また、最後まで全く分からなかったのが怪しげなデュールヴーを演じたマチュー・アマルリック。
化けっぷりがさすがで、とっても楽しそうに悪役を怪演していました(^^ゞ
アドベンチャーを期待して意気込んでいると、ちょっと違うかなと感じるかもしれませんけど、
リュック・ベッソンのコメディだと思って観ると楽しめそうな作品でした。
ちょっとのんびりした時代の中で繰り広げられるゆるーい笑いが面白いなあと感じました。
ラストは次作もあるのですか!?という終わり方で、ちょっと笑ってしまった1本です(^^ゞ
監督:リュック・ベッソン 出演:ルイーズ・ブルゴワン マチュー・アマルリック ジル・ルルーシュ ジャン=ポール・ルーヴ ジャッキー・ネルセシアン フィリップ・ナオン ニコラ・ジロー ロール・ドゥ・クレルモン=トネール ムーサ・マースクリ
2010年 フランス 原題:THE XEXTRAODINARY ADVENTURES OF ADELE BLANC-SEC
(20100623)
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この映画は試写会で観ました。公開は7月3日以降の予定です。