テレビ局でスペシャルドラマの企画が上がっていた。
人気脚本家・谷山真由美(深田恭子)の脚本に人気の男優と女優を主演に迎え、
大手化粧品会社をスポンサーにしたテレビ局が力を入れている注目番組だ。
ただし、谷山は筆が遅いことで有名で、しかも大ヒットドラマを連発していた以前とは違って
最近は落ち目になったと言われていた。
そんなスペシャルドラマのプロデューサーに向井(椎名桔平)が大抜擢された。
今までビデオ整理係という裏方にいた男だ。
数日前に制作局へ来たばかりの自分が何故?と疑問に思いつつも、
向井は谷山のいるホテルの部屋へと向かった…
人気脚本家の深キョンがテレビ局プロデューサーを振り回しながら頑張る物語です。
ちょっと昔のトレンディドラマのようなキュートな作品でした(^^ゞ
元々、筆が遅い上に、最近は出来もイマイチで落ち目だと言われている脚本家の担当になった向井。
締め切りまで後5日という切羽詰った状況で、彼は何とか谷山に書いてもらおうとします。
書いてもらうためなら何でもすると宣言した向井に対して、谷山の要求は私と恋をして!でした。
向井はそんなことは出来ないと断りますが、谷山は必死に恋を求めます。
彼女は恋をしていないと書けない人だったのです。
そんな中、社内の思惑が錯綜していきます。
どうしても番組を落としたくないと考えている編成局、営業局が
それぞれゴーストライターで脚本を書き上げようと画策を始めたのです。
元々、脚本家とプロデューサーの恋というプロットは出来上がっているので、
後はスポンサーのOKが出る脚本を創り上げられれば良いのです。
そんな混乱に何度も挫けそうになりつつも、向井の励ましにより谷山は脚本を書き進めていきました。
それにしても、深キョンは相変わらず可愛いですね~
今作でもその魅力を存分に出しながら、人気脚本家、地味な主婦、
そしてセレブな脚本家の3役を生き生きと演じていました。
また、振り回されるプロデューサーの椎名桔平さんも、いまいちな雰囲気を醸し出しつつ、
でも真面目で正直に頑張る男の役をとぼけた感じで演じていました。
他の役者さんたちも、いろいろ画策はするのですけどどこか憎めないようなキャラクターを
楽しそうに演じていて面白かったです。
全体的にはどこかで観たことがあるような、ちょっと懐かしい雰囲気だなあと感じました。
でも、こういう作品って何となく分かっているのにニコニコしながら観てしまうのですよね(^^ゞ
観終った時、オリジナルの舞台も観てみたかったなあとちょっと思った1本です。
監督:鴻上尚史 出演:深田恭子 椎名桔平 塚本高史 井上順 清水美沙 西村雅彦
2010年 日本
(20100913)
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公式サイトはこちらへ追伸
この映画は試写会で観ました。公開は9月25日以降の予定です。