アラビアのロレンス [あ]
実在したイギリス陸軍将校ロレンスのアラビアでの活躍を描いた作品です。
この作品も未見だったので“午前十時の映画祭”で上映されると知って楽しみに待っていました。
壮大な砂漠の風景の映像には、やはり映画館のスクリーンがぴったりでした～
カイロに赴任していたロレンス（ピーター・オトゥール）は自他共に認める変わり者。
自分の分析に絶対の自信を持ち、上司の命令にも簡単には頷かない。
でも、彼の分析の正確さと知識に裏打ちされた大胆な計画性は、アラブという情勢不安な現地では
力を発揮できるのではないかと考えたドライデン顧問（クロード・レインズ）は
彼を現状把握への調査へ送り込んだ。
ロレンスに与えられた指令はイギリス軍が支援しているファイサル王子（アレック・ギネス）と会うこと。
ただし、王子の居る一団は日々砂漠を移動していて見つかり難いことが知られている。
彼は3ヶ月という期間の中で、ガイドを雇って砂漠を旅し、王子の元へと向かうことになった…
これが実話ということにとてもビックリでした。
イギリス軍のロレンスがトルコ軍に劣勢になっていたアラビア地域の戦いで、
常識では考えられない計画をやり遂げて勢力を盛り上げ、
やがてはアラビア全体を独立国にしようと頑張る物語です。
ファイサル王子と出会い、規格外の面白い人物だと気に入られたロレンスは
軍備で勝る敵を倒すために独自の作戦を打ち立てます。
前人未到の死の砂漠を越え、敵の背後から攻撃して海岸沿いの要所となる町を奪還すると言うのです。
その無謀とも言える砂漠越えをやり遂げ、町を奪還するまでの戦いは彼の人生を変えます。
その作戦の中で、お互い敵視していたアリ酋長（オマー・シャリフ）と友情で結ばれ、
イギリス人ながら一人の酋長としてアラブの仲間に迎え入れられます。
砂漠を愛し、自分を普通の人間ではないと豪語しながら、
アラビアの世界の中で生きることに喜ぶロレンスの笑顔は観ている方も嬉しくなりました。
でも、ロレンスは死に対して弱い人でした。
特に心を通わせた人の死、そして自分が手をかけなければならなかった人の死は彼の心を酷く傷つけます。
また、ロレンスは自分が人を殺すこと行為に楽しさを感じることも知ってしまいます。
殺人に対しての二重の恐怖は彼の心を蝕んでいきます。
そして、ロレンスは次第に自分の居場所はアラビアではないと感じ始めました。
そんな揺れる心も丹念に描かれている展開に、
彼が何を思いながら前へ進んでいったのかを考えながら、スクリーンを見つめていました。
それにしても広大な砂漠の風景は凄かったです。
音楽とその風景だけで本当に圧倒されました。
ただ砂があるだけの広大な砂漠の中に、ロレンスたちの姿が薄い点のように映し出されている様子は
やっぱり大きなスクリーンで観ると面白いです。
そういうシーンに時間をたっぷり使っているので、ほとんど動かないこの点はなんだろうかと
観ている方もちょっと緊張してしまいます。
そして、この広い世界に比べて人間って小さいものだなあと改めて実感させられました(^^ゞ
ロレンスの死から始まる物語は、彼の哀しみの表情で終わります。
この偉業を成し遂げたひとりの男の物語がそんなふうに寂しく描かれているのも興味深く感じました。
観終った時、アラビアから遠く離れた生活を送っていた彼が
バイクの速さに惹かれたのも分かるかもとちょっと思った1本です。
監督：デヴィッド・リーン 出演：ピーター・オトゥール オマー・シャリフ アレック・ギネス アンソニー・クイン アーサー・ケネディ ジャック・ホーキンス クロード・レインズ ジャック・ホーキンス
1962年 イギリス 原題：LAWRENCE OF ARABIA
（20100911）
この作品も未見だったので“午前十時の映画祭”で上映されると知って楽しみに待っていました。
壮大な砂漠の風景の映像には、やはり映画館のスクリーンがぴったりでした～
カイロに赴任していたロレンス（ピーター・オトゥール）は自他共に認める変わり者。
自分の分析に絶対の自信を持ち、上司の命令にも簡単には頷かない。
でも、彼の分析の正確さと知識に裏打ちされた大胆な計画性は、アラブという情勢不安な現地では
力を発揮できるのではないかと考えたドライデン顧問（クロード・レインズ）は
彼を現状把握への調査へ送り込んだ。
ロレンスに与えられた指令はイギリス軍が支援しているファイサル王子（アレック・ギネス）と会うこと。
ただし、王子の居る一団は日々砂漠を移動していて見つかり難いことが知られている。
彼は3ヶ月という期間の中で、ガイドを雇って砂漠を旅し、王子の元へと向かうことになった…
これが実話ということにとてもビックリでした。
イギリス軍のロレンスがトルコ軍に劣勢になっていたアラビア地域の戦いで、
常識では考えられない計画をやり遂げて勢力を盛り上げ、
やがてはアラビア全体を独立国にしようと頑張る物語です。
ファイサル王子と出会い、規格外の面白い人物だと気に入られたロレンスは
軍備で勝る敵を倒すために独自の作戦を打ち立てます。
前人未到の死の砂漠を越え、敵の背後から攻撃して海岸沿いの要所となる町を奪還すると言うのです。
その無謀とも言える砂漠越えをやり遂げ、町を奪還するまでの戦いは彼の人生を変えます。
その作戦の中で、お互い敵視していたアリ酋長（オマー・シャリフ）と友情で結ばれ、
イギリス人ながら一人の酋長としてアラブの仲間に迎え入れられます。
砂漠を愛し、自分を普通の人間ではないと豪語しながら、
アラビアの世界の中で生きることに喜ぶロレンスの笑顔は観ている方も嬉しくなりました。
でも、ロレンスは死に対して弱い人でした。
特に心を通わせた人の死、そして自分が手をかけなければならなかった人の死は彼の心を酷く傷つけます。
また、ロレンスは自分が人を殺すこと行為に楽しさを感じることも知ってしまいます。
殺人に対しての二重の恐怖は彼の心を蝕んでいきます。
そして、ロレンスは次第に自分の居場所はアラビアではないと感じ始めました。
そんな揺れる心も丹念に描かれている展開に、
彼が何を思いながら前へ進んでいったのかを考えながら、スクリーンを見つめていました。
それにしても広大な砂漠の風景は凄かったです。
音楽とその風景だけで本当に圧倒されました。
ただ砂があるだけの広大な砂漠の中に、ロレンスたちの姿が薄い点のように映し出されている様子は
やっぱり大きなスクリーンで観ると面白いです。
そういうシーンに時間をたっぷり使っているので、ほとんど動かないこの点はなんだろうかと
観ている方もちょっと緊張してしまいます。
そして、この広い世界に比べて人間って小さいものだなあと改めて実感させられました(^^ゞ
ロレンスの死から始まる物語は、彼の哀しみの表情で終わります。
この偉業を成し遂げたひとりの男の物語がそんなふうに寂しく描かれているのも興味深く感じました。
観終った時、アラビアから遠く離れた生活を送っていた彼が
バイクの速さに惹かれたのも分かるかもとちょっと思った1本です。
監督：デヴィッド・リーン 出演：ピーター・オトゥール オマー・シャリフ アレック・ギネス アンソニー・クイン アーサー・ケネディ ジャック・ホーキンス クロード・レインズ ジャック・ホーキンス
1962年 イギリス 原題：LAWRENCE OF ARABIA
（20100911）
＠ミックさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-09-13 07:17)
ヒロさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-09-13 07:17)
これだけの偉業を成し遂げた人物が
実在するというだけでも、その人生を見られるのは
十分価値がある気がしますが、
彼のような偉大な人物でも、誰もが持つ当たり前の感情に
彼も一人の人であった事を思い知らされて
より身近に感じられる所もあるのでしょうね。
by aya_rui (2010-09-13 13:59)
私はテレビで２回観ましたが、名作ですね。広大な砂漠と音楽がマッチして、心に残る映画ですね。大画面で観ると迫力あるでしょうね。
by たいちさん (2010-09-13 15:00)
おさむさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-09-14 12:32)
aya_ruiさんへ
こんにちは。nice＆コメントをありがとうございました！
本当にこんな人生を送った人がいるのだと思うと考えさせられました。
そして、偉大な業績とは裏腹に繊細な心を持っているところも興味深かったです☆
by non_0101 (2010-09-14 12:36)
たいちさんへ
こんにちは。nice＆コメントをありがとうございました！
たいちさんは2回もご覧になっているのですね。
私はこの長さにテレビの前で耐えられるか自信が無くて観ていませんでした(^^ゞ
スクリーンで見る映像は見応えありました～☆
by non_0101 (2010-09-14 12:43)
モカソフトさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-09-14 12:44)
まっきーさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-09-14 12:45)
アラビアのロレンスもとてもよい作品ですね♪
by エコピーマン (2010-09-17 21:32)
エコピーマンさんへ
こんばんは(^^)
本当に素晴らしかったです！
ピーター・オトゥール良かったです～
広大な砂漠と人生を実感させられる作品でした☆
by non_0101 (2010-09-17 22:13)
私もこの作品、去年映画館で見ました。やはりデビッド・リーン監督の作品は大きなスクリーンで見たいものです。いつも大きな自然とか歴史とかに翻弄される人間を壮大なスケールで描いていると思います。
by なぎ猫 (2010-09-18 21:22)
なぎ猫さんへ
こんばんは。nice＆コメントをありがとうございました！
この作品は本当にスクリーンで観ることが出来て良かったと思いました。
本当にスケールが凄いですね～
あの砂漠の風景には感動でした☆
by non_0101 (2010-09-18 23:33)
ぷりん＆りくさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました！
by non_0101 (2010-09-23 06:15)
こんにちは。
昨年スクリーンで観ました。
大画面で観たい映画ですよね、
砂漠の美しさ広大さ、そして音楽。
ピーター・オトゥールもですけど、
オマー・シャリフがなんとも素敵です。
by キキ (2010-09-23 08:01)
キキさんへ
こんにちは。nice＆コメントをありがとうございました！
やっぱりスクリーンはいいなあと実感させられる作品でした～
オマー・シャリフいいですよね。
一番共感したくなる役でした☆
by non_0101 (2010-09-24 12:33)