医療業界大手の手都グループ会長夫人・芽衣子(吉瀬美智子)は新しい愛を得るため、
夫(津川雅彦)の殺害計画を立てた。
実行するのは手都グループの関連施設に所属している医師・時籐(阿部寛)。
彼は大人しくて真面目な医師だが、愛する芽衣子のために殺人計画に加担することになったのだ。
分刻みで立てられた計画は完璧で、時籐にも成功させられると確信していた。
そして、殺人が片付いた後は芽衣子が待つカフェまで時籐が車で迎えに行く予定だった。
時籐は芽衣子から手渡された銃を手に会長室へ入って行き、会長へ銃弾を打ち込んだ。
アリバイ工作も成功し一旦はビルの外へ出た時籐だったが、
実は計画に使ったロープが回収できていなかった。
慌ててビルへ戻ってロープを回収した時籐の乗ったエレベーターが動き始めた途端、
階の途中で電源が落ちてしまった…
リメイクとかあまり考えずに観てしまいました(^^ゞ
本当はオリジナルと比べながら観た方が面白かったのかも知れません。
愛を求めるために愛人に夫を殺させる女 & 女に命令されて殺人を犯す男 のカップルに加えて、
チンピラに拳銃を盗られてしまい、たがが外れて暴力的になってしまった若い警官と
警官の恋人で罪の意識を持たずに恋人に付いていく現代っ子の若い女性のカップルが登場します。
二つのカップルが起こした殺人事件が絡み合いながら展開していくサスペンスです。
今作のリメイクはかなり原作に近い形にしたみたいですね。
その分、やっぱり突っ込みどころはありそうな気もしましたけど、それはあまり気にしないことにしました。
ただ、やっぱりサスペンスなので、ドキドキするかどうかが
面白さの境かも知れないなあと思いながら観ていました(^^ゞ
キャラクターや街の雰囲気が良かったです。
吉瀬さんは本当にどんな服装も似合うので、コート姿で街を歩いているだけでも存在感がありますね。
そんな彼女が美しい光に彩られた雑踏の中を一人で歩くシーンからは、
強さの中にある弱さとか孤独感が伝わってきました。
そして、その雰囲気を醸し出している横浜の街も素敵でした。
観終った時、赤い色が印象に残りました。
この映画の赤は破滅の色だったのだなあとちょっと思った1本です。
監督:緒方明 出演:吉瀬美智子 阿部寛 玉山鉄二 北川景子 津川雅彦 平泉成 りょう 柄本明
2010年 日本
(20100909)
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