冬の小鳥 [は行]
韓国の孤児院を舞台にひとりの少女の心の揺れを描いた作品です。
昨年の東京国際映画祭で気になっていたのですけど、都合で観れなくて残念に思っていました。
約1年経ってようやく観ることの出来た物語は、親の愛を求める少女の切ない気持ちで溢れていました。
今日のジニ(キム・セロン)は最高に嬉しかった。
大好きなお父さん(ソル・ギョング)と二人でお出かけなのだ。
よそ行きの服と靴を買ってもらい、おしゃれをしてバスに乗って遠出するのも珍しいこと。
ジニはお父さんの顔を見てはニコニコしていた。
町へ着くと、これから行くところへ持って行くためにケーキ屋さんでホールのケーキを選んだ。
そして、二人はある施設の門を潜った。
少女たちの集う施設の応接室に入った二人は責任者らしい人と面接した。
そのうち友達を紹介すると連れ出されたジニは、偶然、父が建物から去っていくのを見てしまう。
実はその施設はカトリック系の孤児院だった・・・
大好きなお父さんへの愛情をいつまでも忘れられないジニがとても愛しかったです(T_T)
家の事情で孤児院に入れられた9歳の少女の物語です。
彼女は自分を残して去った父をずっと待ち続けます。
ちょっと泊まりに来ただけという言葉を信じていたのです。
周りの大人たちが、もう父は来ないと言っても聞く耳を持ちません。
絶対に父は嘘をつかないと主張するだけです。
そして、彼女は反抗的な態度を取り続けます。
ご飯を食べなかったり、脱出しようとしたり…
でも結局、空腹と寒さに負けて、誰もいない夜の台所へと戻ってしまうのです。
そんな彼女を気にかけているのが年上の先輩スッキ(パク・ドヨン)です。
彼女は最初のうちはジニの反抗的な態度を見ていじめたりするのですけど、
すぐに彼女の行動が父に裏切られた悲しみのためだと理解して世話を焼くようになります。
誰に対しても反抗的だったジニも、次第に彼女と仲良くなり始めます。
そして、少しずつ季節は移っていきました。
この施設はカトリック系のためか、外国人の養父母希望者もやって来ます。
そろそろ年齢的に限界が近付いているスッキは、アメリカ人の希望者が来た時に明るく振舞って、
懸命に自分をアピールします。
そして、運良くアメリカ人夫妻はスッキに目をつけます。
同時にジニにも夫妻の関心は行ったのですけど、ジニのそっけない態度から彼らはスッキを選びます。
スッキが去ってジニはまたひとりになるのですけど、このことがジニの心に大きなインパクトを与えます。
そして、様々な葛藤の末にジニの心がゆっくりと変化していきました。
それにしても、ジニを演じたキム・セロンちゃんの演技には泣かされました(T_T)
心を閉ざした表情と瞳、そして身体全体で父の愛を求め、自分が捨てられた現実を拒否していました。
その姿や行動に胸が痛むのと同時に、ここまで愛を求めている子を捨てなくてはならないとは
どんなにか辛い選択だろうなあと考えてしまいました。
途中、施設に来た先生が彼女に「お父さんは君に幸せになって欲しかったのだよ」みたいなことを言っていました。
見終わった時、その答えがきっとこの映画そのものなのだろうなあと感じた1本です。
監督:ウニー・ルコント 出演:キム・セロン パク・ドヨン コ・アソン パク・ミョンシン ソル・ギョング
2009年 韓国/フランス 原題:A BRAND NEW LIFE
(20100925)
→公式サイトはこちらへ
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は10月9日以降の予定です。
昨年の東京国際映画祭で気になっていたのですけど、都合で観れなくて残念に思っていました。
約1年経ってようやく観ることの出来た物語は、親の愛を求める少女の切ない気持ちで溢れていました。
今日のジニ(キム・セロン)は最高に嬉しかった。
大好きなお父さん(ソル・ギョング)と二人でお出かけなのだ。
よそ行きの服と靴を買ってもらい、おしゃれをしてバスに乗って遠出するのも珍しいこと。
ジニはお父さんの顔を見てはニコニコしていた。
町へ着くと、これから行くところへ持って行くためにケーキ屋さんでホールのケーキを選んだ。
そして、二人はある施設の門を潜った。
少女たちの集う施設の応接室に入った二人は責任者らしい人と面接した。
そのうち友達を紹介すると連れ出されたジニは、偶然、父が建物から去っていくのを見てしまう。
実はその施設はカトリック系の孤児院だった・・・
大好きなお父さんへの愛情をいつまでも忘れられないジニがとても愛しかったです(T_T)
家の事情で孤児院に入れられた9歳の少女の物語です。
彼女は自分を残して去った父をずっと待ち続けます。
ちょっと泊まりに来ただけという言葉を信じていたのです。
周りの大人たちが、もう父は来ないと言っても聞く耳を持ちません。
絶対に父は嘘をつかないと主張するだけです。
そして、彼女は反抗的な態度を取り続けます。
ご飯を食べなかったり、脱出しようとしたり…
でも結局、空腹と寒さに負けて、誰もいない夜の台所へと戻ってしまうのです。
そんな彼女を気にかけているのが年上の先輩スッキ(パク・ドヨン)です。
彼女は最初のうちはジニの反抗的な態度を見ていじめたりするのですけど、
すぐに彼女の行動が父に裏切られた悲しみのためだと理解して世話を焼くようになります。
誰に対しても反抗的だったジニも、次第に彼女と仲良くなり始めます。
そして、少しずつ季節は移っていきました。
この施設はカトリック系のためか、外国人の養父母希望者もやって来ます。
そろそろ年齢的に限界が近付いているスッキは、アメリカ人の希望者が来た時に明るく振舞って、
懸命に自分をアピールします。
そして、運良くアメリカ人夫妻はスッキに目をつけます。
同時にジニにも夫妻の関心は行ったのですけど、ジニのそっけない態度から彼らはスッキを選びます。
スッキが去ってジニはまたひとりになるのですけど、このことがジニの心に大きなインパクトを与えます。
そして、様々な葛藤の末にジニの心がゆっくりと変化していきました。
それにしても、ジニを演じたキム・セロンちゃんの演技には泣かされました(T_T)
心を閉ざした表情と瞳、そして身体全体で父の愛を求め、自分が捨てられた現実を拒否していました。
その姿や行動に胸が痛むのと同時に、ここまで愛を求めている子を捨てなくてはならないとは
どんなにか辛い選択だろうなあと考えてしまいました。
途中、施設に来た先生が彼女に「お父さんは君に幸せになって欲しかったのだよ」みたいなことを言っていました。
見終わった時、その答えがきっとこの映画そのものなのだろうなあと感じた1本です。
監督:ウニー・ルコント 出演:キム・セロン パク・ドヨン コ・アソン パク・ミョンシン ソル・ギョング
2009年 韓国/フランス 原題:A BRAND NEW LIFE
(20100925)
→公式サイトはこちらへ
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は10月9日以降の予定です。
こんにちは。
韓国のドラマや映画を観ていると施設で育つという境遇の主人公が
よく出てきます。
大阪では10月末あたりの上映みたいです。
泣けそうですね~。
by キキ (2010-10-07 08:38)
ぷりんさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-07 12:39)
きささんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-07 12:40)
cheeさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-07 12:41)
キキさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
> 韓国のドラマや映画を観ていると施設で育つという境遇の主人公がよく出てきます。
そうなのですか(T_T)
捨てられた子供の気持ちがよーく描かれている作品でした。
泣けますよ~☆
by non_0101 (2010-10-07 12:47)
PENGUINGさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-07 12:48)
上越市の地震につきまして、ご心配頂き
ありがとうございました \(*´▽`*)/ 何ともなかったですワ♪
by おさむ (2010-10-07 16:31)
韓国モノの泣ける作品が大好きです。
是非観たいです。多分レンタルになってしまうと
思いますが(^_^.)
by モカソフト (2010-10-07 18:10)
父親が、そのような惨い決定をした理由に興味がありますね。
by たいちさん (2010-10-07 22:13)
aya_ruiさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-08 12:31)
キム・セロンは「奇跡」ですね。
ルコント監督がどうやって芝居をつけたのか、すごく気になります。
それであの芝居が出来た本人にやっぱり一番驚くんですけど。
いい映画でした。
by ken (2010-10-08 12:31)
おさむさんへ
こんにちは。何事も無くて良かったです~
地震て本当にびっくりしますよね(^^ゞ
by non_0101 (2010-10-08 12:32)
ヒロさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-08 12:34)
モカソフトさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
まさに泣ける作品でした~
いつか機会がありましたらチャレンジしてみてくださいね☆
by non_0101 (2010-10-08 12:41)
たいちさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
なぜ、ジニが施設に来ることになったのかの直接の原因は話に出てくるのですけど、
その話も切なかったです(T_T)
“幸せになって欲しかった”という先生の言葉を信じたくなります☆
by non_0101 (2010-10-08 12:46)
galapagosさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-08 12:47)
キナコさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-08 12:49)
zeroさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-08 12:50)
kenさんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
本当に奇跡でしたね~!
あの表情は何とも言えないものがありました。
土を無言で掘るシーンが忘れられません。
心に残る映画でしたね☆
by non_0101 (2010-10-08 12:57)
この映画も今週の朝日新聞の沢木耕太郎さんの映画評「銀の街から」で取り上げられていました。
できるだけ沢木さんが取り上げた映画は見る様にしているのですが、子供がかわいそうな映画は苦手なので見ないかなあ、、
by きさ (2010-10-09 09:35)
K-yaさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-09 13:18)
なぎ猫さんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-09 13:18)
きささんへ
こんにちは。nice&コメントをありがとうございました!
いい映画でしたよ~ 本当に切ないのですけど…
お父さんを思う気持ちの強さに泣けました☆
by non_0101 (2010-10-09 13:21)
nekononeonkanさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-11 00:27)
まっきーさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-11 00:27)
artfuldodgerさんへ
こんばんは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-10-16 23:28)
監督の自叙伝的な作品というだけあって、実にリアリティがあります。
この作品でトラウマから解放されたと仰ってたのが印象的でした。
過酷な運命を受け入れざるを得ない現実、本当なら友達と無邪気に
遊んでいてよい年齢なのに。
最後の空港での彼女の瞳、力強く未来を見据えたその瞳が救いです。
by KLY (2010-10-17 00:45)
KLYさんへ
こんにちは。コメント&TBをありがとうございました!
少女たちの姿や行動は本当にリアリティがありましたね。
> トラウマから解放されたと仰ってた
そうなのですか。やっぱりトラウマですよね(T_T)
解放されたと聞いてほっとしました☆
by non_0101 (2010-10-17 10:33)
カフェオランジュさんへ
こんにちは。niceをありがとうございました!
by non_0101 (2010-11-05 12:44)