離婚して一人暮らしのボリス(ラリー・デヴィッド)は自他共に認める偏屈な男。
昔は物理学でノーベル賞候補にも挙がったほどの頭脳の持ち主なのだが、
人間嫌いで厭世的な思考を持ち、いつも辛口な人間批判ばかりしていた。
ある日、見知らぬ若い女性メロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)から、
食べ物を分けて欲しいと声を掛けられる。
彼女は南部から家出をしてきて、行き倒れになりそうだったのだ。
無知で都会の怖さを知らないメロディを放って置けなかったボリスは、
その孫娘のような年齢の彼女を家に入れた。
そして、いつの間にか1年が過ぎていった…
偏屈なおじさんが起こした変化がなんとも可笑しかったです~
偏屈な初老の男と若い女性、そして二人を取り巻く人々の物語です。
過去にノーベル賞候補にもなったというボリスは、頭は良いけれど偏屈で悲観主義な男です。
長年寄り添った妻とも何かが違うと感じて自殺を図り、今は離婚して一人暮らし。
質素だけど気ままな暮らしです。
たまに子供にチェスを教えて小金を稼いでいます。
ただし口がかなり悪く子供でも容赦ないので、親にはすぐに嫌われてしまいます(^_^.)
そんな彼の生活に、突然、キュートな女の子メロディが舞い込んできます。
彼女はそれほど頭は良くないのですけど、とっても素直で無邪気です。
そんな彼女の純粋さにほだされたボリスは、成り行きで彼女を家に置きます。
やがて何となく時間が過ぎ、何と彼女から告白されて1年後には結婚してしまいます。
でも、ボリスは相変わらず常にマイペース。
いつもメロディが彼の生活に合わせている状態です。
そんな時、メロディを捜していた母親が突然、彼女も前に現れます。
そして、母親が本来の自分に目覚めた時、少しずつボリスの周りの人々の生活も変わっていきました。
それにしても、主人公の偏屈ぶりは相変わらずですね~
しかも皮肉な口調で早口でしゃべりつづけていて、
もうその台詞を聞いているだけで笑ってしまいそうです。
そして、今回のヒロイン役を演じたエヴァン・レイチェル・ウッドは
キュートなキャラクターがぴったりでした。
人間、こんなにうまいこと行かないでしょうと思いつつも、ちょっとファンタジーで楽しい展開にニッコリした1本です。
監督:ウディ・アレン 出演:ラリー・デヴィッド エヴァン・レイチェル・ウッド パトリシア・クラークソン ヘンリー・カヴィル エド・ベグリー・Jr
2010年 アメリカ 原題:WHATEVER WORKS
(20110104)
→公式サイトはこちらへ http://jinsei-banzai.com/pc/