リサ・ジョンソン(リース・ウィザースプーン)はソフトボールのチームを世界一に導いたキャプテン。
仲間たちからの人望も厚い選手だったが、監督からは31歳の年齢を指摘されて新チームから外されてしまった。
これまで青春の全てをかけてきたソフトボールの道を閉ざされてしまったリサは途方に暮れてしまう。
野球界のスター、マティ(オーウェン・ウィルソン)と良い関係になっていた彼女は
マティに誘われるがまま同居へ踏み切る。
そんな時、以前に彼女の友人から紹介されたジョージ(ポール・ラッド)と食事をすることになった…
主人公の強さと弱さを感じながら、彼女の選択をなるほど~と思いながら観ていました。
主人公は一番大切にしてきたソフトボールの選手生活を強制的に断念させられます。
それまで恋や結婚生活に興味の持てなかった彼女は、ソフトボールに全てを注いでいました。
ソフトボールは仕事であり人生であったのです。
そのソフトボールが無くなった今、彼女は何をしたら良いのか分かりません
普通、選手を引退した女性たちは結婚をすることが多いのらしいですけど、
それは彼女の選択ではありませんでした。
そんな時、プレイボーイで恋多き男のマティに気に入られます。
彼は彼女のように自分と相性の良い女性に出会ったのは初めてだったのです。
彼女も求められれば満更ではありません。
ボーイフレンドと同居するというのは初めてでしたけど、自分のアパートを貸して
彼の部屋に引っ越してきました。
マティといるのは楽しいです。
無職の自分にとっては居心地の良い場所かもしれません。
でも、彼のペースに合わせている自分に、小さな違和感を覚えてきます。
そんな時、社長である父親の違法取引に巻き込まれた息子ジョージ(ポール・ラッド)と出会います。
仕事も財産も無くしているジョージとの出会いは最悪だったのに、
いつの間にか相手の優しさに居心地の良さを感じてきます。
そして、彼女は自分にとって大切なのは何かを考え始めました。
それにしても… 彼女の選択は分かるのですけど、ちょっと微妙だなあと感じました。
リース・ウィザースプーンの演技はとっても上手いし、他の役者も揃ってます。
真剣に自分の道を探そうとする主人公の悩める姿は可愛かったです。
でも、マティとジョージの選択というのは、なかなか難しい選択なのです。
リッチでマイペースに愛してくれるマティと、何も無いけれど彼女のペースを大切にしてくれるジョージ。
彼女が迷いながら選んだ自分の選択に、本当に納得しているのかなあとちょっと感じてしまいました。
それでも、これからも迷うことはあっても、きっと彼女は自分の幸せを探しながら
笑顔で明日に向かっていくのだろうなあと感じた1本です。
監督;ジェームズ・L・ブルックス 出演:リース・ウィザースプーン ポール・ラッド オーウェン・ウィルソン ジャック・ニコルソン
2010年 アメリガ 原題:HOW DO YOU KNOW
(201102)
→公式サイトはこちらへ http://www.shiawase-hajimari.jp/