1979年。14歳のジョー・ラム(ジョエル・コートニー)は自宅の庭で悲しみに暮れていた。
大好きだった母が仕事の現場の事故で亡くなってしまったのだ。
真面目で仕事一筋な保安官補佐のジャクソン・ラム(カイル・チャンドラー)は
あまり家庭を顧みない男で、ジョーにとっては近寄りがたくて苦手な父親だった。
それから数ヶ月が過ぎ、ジョーは母のいない寂しさを感じながらも、
幼馴染のチャールズ(ライリー・グリフィス)たちと毎日映画を撮影して遊んでいた。
ある日、チャールズから映画に同じ学校のアリス(エル・ファニング)を加えることにしたと伝えられた。
アリスに仄かな憧れを持っていたジョーはその知らせに心をときめかせる。
早速、夜中に駅でのシーンを撮り始めた彼らは、アリスの演技の上手さに良いシーンが撮れると笑顔になった。
だがその時、突然にやって来た臨時の貨物列車に車がぶつかり、大事故が発生してしまった…
真っ直ぐな心を持つ少年ジョーの勇気が物語を動かして行きました。
少年たちのひと夏の物語です。
彼らはいつも目を輝かせて、8ミリで映画を創っていました。
そんな彼らの住む田舎町の近くで、貨物列車が脱線事故を起こします。
そして、その日から町には不思議な事件が起こり始めました。
消えた人と破壊された建物。いなくなってしまった犬たちと、意図の分からない窃盗。
そして、何度も起こる停電。
事故と共に町に何が起き始めたのか、人々は不安に襲われます。
そんな中、空軍は極秘プロジェクトを開始しました。
それにしても、子供たちが可愛かったです。
自分の仕事の都合を子供に押し付ける父に、寂しさと自分の無力さを感じているジョー。
酒癖の悪い父に悩まされながら、諦めの気分で生きているアリス。
ちょっと我が侭なようでいて実は人の心をよく見ているチャールズ。
彼らの真っ直ぐな視線に、出だしからすっかり引きつけられてしまいました。
そして、そんな彼らの勇気と行動が、町を救っていきました。
ジョエル・コートニーの大きな瞳とエル・ファニングの凛とした美しさが印象的に残りました。
エンドロールに流れる短編にニッコリしながら、彼らの夏をスクリーンで体験できて楽しかったと思った1本です。
監督:J・J・エイブラムス 出演:ジョエル・コートニー エル・ファニング カイル・チャンドラー ライリー・グリフィス ライアン・リー ガブリエル・バッソ ザック・ミルズ ロン・エルダード
2011年 アメリカ 原題:SUPER 8
(20110625)
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公式サイトはこちらへ http://www.super8-movie.jp/