内乱が続く戦乱の世の戦いを、少林寺を舞台にアンディ・ラウ主演で描いたカンフー・アクション大作です。
アンディ・ラウで少林寺とは一体どんな物語になるのだろうと思いながらチャレンジして観ました。
壮大な物語の中で、欲望に駆られた人間の愚かさと奥深い少林寺の精神を伝えてくれました。
戦いの激しさと迫力に圧倒されました~
辛亥革命の混乱の中で、戦うことを余儀なくされた少林寺を守ろうとする男たちの物語です。
彼らの日々鍛錬し、正義と弱き人々を守るために戦い、静かに運命を受け入れていく姿には言葉もありません。
物静かな佇まいからも彼らの心身ともに鍛えられた強さを感じると共に、
戦いに向かった時の気迫には圧倒されるしかありませんでした。
また、この作品は非情で傲慢な将軍だった候杰(アンディ・ラウ)がすべてを失って出家をし、
最後には彼の運命を大きく狂わせた元部下と対決する物語でもあります。
主人公の運命の激しさは、当時の中国そのものかも知れないなと感じました。
それにしても、久々にアンディ・ラウの戦う姿を観ましたけれど、あれだけ動けるなんて凄いですね。
前半の非情さにもびっくりしましたけど、後半の改心後の静かな表情やアクションも似合っていて
さすがはスターだなあと改めて思いました。
そして、出家するシーン一つを見てもこの役へのアンディ・ラウの真摯な姿勢を感じました。
極悪非道さで言えばニコラス・ツェーの演じた元部下・曹蛮もめちゃくちゃ怖いです。
いい人も怖い人もぴったりに演じられる役者さんだったのだなと感じました。
あと、ジャッキー・チェンの演じたちょっと不思議な厨房係も意外に出番が多くて嬉しかったです。
気軽に観に行ったのですけど、凄く見ごたえのある作品でした。
観終わった時、もう一度大きなスクリーンでしっかり観てみたいかもとちょっと思った1本です。
監督:ベニー・チャン 出演:アンディ・ラウ ニコラス・ツェー ジャッキー・チェン ファン・ビンビン ウー・ジン ユエ・ハイ ユイ・シャオチュン ション・シンシン
2011年 香港/中国 原題:新少林寺/SHAOLIN
(20111101)
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公式サイトはこちらへ http://shaolin-movie.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は11月19日以降の予定です。