真鍋昌平著のコミックを妻夫木聡主演&石井克人監督で映画化した作品です。
出演者が揃っていて気になっていたところ、友達に誘われたのでチャレンジしてみました。
が… 怖がりの私には限界点を超えてしまうようなハードな作品でした(^_^.)
観終わった時、かなりエネルギーが吸い取られていました~
役者志望のフリーターが流されて、どんどん闇の深みに嵌っていく物語です。
パチスロ屋で声を掛けられ旨い話に乗った挙句、いわれの無い300万円の借金を背負った砧(妻夫木聡)。
彼は借金のかたに“スマグラー”と呼ばれる運び屋の仕事に就きます。
寡黙で厳しいけれど何となく面倒見の良いジョー(永瀬正敏)に従って働き始めてすぐに
彼は自分たちの運ぶいくつもの荷物が死体であることに気付きます。
日給5万円のアルバイトは、それほど危ない仕事でした(T_T)
一方で中国人の殺し屋・背骨(安藤政信)が登場します。
彼は中国系マフィアのボスに信頼を寄せていて、ボスの依頼でターゲットを始末していきます。
肉体的な強さは圧倒的で、その動きはもはや人間ではない感じです。
でも、彼は死に恐怖し、彼が始末したターゲットの亡霊をいつも感じています。
その強さと弱さのバランスの危うさは、彼をより危険なものにしていきます。
そして、そんな背骨と砧が出会った時、互いの運命が大きく動き始めました。
それにしても、強烈でした~
最近、強烈な韓国映画とかも時々観ていたので耐性は出来ているかなと
思っていたのですけど甘かったです(T_T)
血こそあまり出てないですけど展開はハードですし、登場人物のキャラクターが強烈です。
特に背骨を演じた安藤政信さんのアクションシーンと、
高嶋政宏さんの演じた拷問のシーンはインパクトがありすぎました。
どんどん変わっていく妻夫木聡さんの顔も(T_T)
PG-12なので決定的なシーンは出てこなくても、それ以上に彼らの表情と行動がすべてを物語っていて、
翌朝の夢に出てきたら泣きたくなるかもと思いながら観ていました^^;
観終わった時、そう言えば石井克人監督の作品は『
山のあなた 徳市の恋』しか観ていなかったかもと
ちょっと思った1本です。
監督:石井克人 出演:妻夫木聡 永瀬正敏 安藤政信 松雪泰子 満島ひかり 我修院達也 阿部力 高嶋政宏 小日向文世
2011年 日本
(20111108)
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