切ないけれど、こんなラストが実現できたらいいなあと思いながら観ていました。
ガンを宣告された30歳のキャリアウーマン、マーリー(ケイト・ハドソン)の物語です。
彼女は広告会社に勤める、仕事も遊びも満喫の生活を送っていた女性です。
そんな彼女が身体に違和感を覚えて検査に行ったところ、大腸がんが見つかります。
それも大腸全体に広がっていて手術は不可。手の施しようもない状態でした。
彼女はすぐに友人や親に病気を伝えます。
友人たちの反応は様々です。そばにいて明るく振舞ってくれる者。優しく接しようとする者。
そして、中にはどうしても哀しんでしまうので彼女から遠ざかってしまった者もいました。
それでも彼女は時には軽快に、時には自暴自棄になりながらも、最後の時を自分らしく迎えようとします。
マーリーは明るくて豪快な雰囲気の女性なのですけど、実は恋に臆病なところを隠し持っていました。
完治不可な病気を抱えた時に出会った医師ジュリアン(ガエル・ガルシア・ベルナル)に惹かれるのですけど、
彼が意思表示をしてくれても、彼を愛する勇気をなかなか持てません。
そんなマーリーが何とかジュリアンに心を開こうとする姿には、つい応援したくなりました。
それにしても、ケイト・ハドソンとガエル・ガルシア・ベルナルの笑顔は最強ですね~
基本的には哀しい物語なのに、観終わった時に笑顔と明るさが心に残ります。
またマーリーの母親を演じたキャシー・ベイツの存在感や、マーリーを取り巻く友人たちの優しさも身に染みました。
最後まで明るくて人への思いやりを忘れなかったマーリーの人柄ならではですね。
人生の終わりにジュリアンのような素敵な人に出会えるなんて、まさしく神様の贈り物のような気がしました。
観終わった時、切ないけれどとても温かい気持ちになれる1本です。
監督:ニコール・カッセル 出演:ケイト・ハドソン ガエル・ガルシア・ベルナル キャシー・ベイツ ルーシー・パンチ ローズマリー・デウィット ロマニー・マルコ ウーピー・ゴールドバーグ
2011年 アメリカ 原題:A LITTLE BIT OF HEAVEN
(20111201)
→
公式サイトはこちらへ http://happyending-movie.com/index.html追伸
この映画は試写会で観ました。公開は12月17日以降の予定です。