木村電器に勤める小林(濱田岳)、太田(川合正悟)、長井(川島潤哉)は体力の限界にいた。
木村電器は白物家電の弱小メーカーだったが、突然3ヶ月前に社長がロボットを作ろうと思い立ったのだ。
エアコンのIC担当、洗濯機の営業、梱包現場から集められた彼らはロボットには全くの素人だ。
それでも後1週間に迫ったロボット博のステージに間に合わせるために、不眠不休で頑張ってきた。
だが、眠さと社長への怒りが頂点に達した時、ロボットが突然に暴走を始めてしまう。
そして、パソコンと共に窓の外から落下すると、3人の努力がすべて水の泡となった…
とぼけた雰囲気が楽しかったです~
ロボット“ニュー潮風”を巡るドタバタコメディです。
博覧会を目前に大切なロボットを壊してしまった木村電器の3人は、その日を乗り切るために
ロボットの中へ人に入ってもらおうと考えます。
着ぐるみのオーディションと偽って1日だけのアルバイトに雇われたのは73歳の鈴木さん(五十嵐信次郎)。
彼は普段はちょっと偏屈で家族にも老人会の人々にも上手く溶け込めない性格なのですけど、
いつもの自分とは違うヒーローにふと興味を持ってチャレンジしたくなったのです。
博覧会当日はヒーローショーのヒーローになった気分でステージを楽しんでいた鈴木さんは
ステージの去り際に“つまらない”という子供の言葉を耳にしてしまいます。
悔しくなった鈴木さんはくるりと身を翻すとステージに戻り、自分の得意な民謡を踊り始めます。
鈴木さんの勝手な行動で騒ぎが起こった時に、危機におちた一人の少女(吉高由里子)を
“ニュー潮風”鈴木さんが助け出すと、
そのロボットらしくない行動は次の日のトップニュースとなってしまいました。
それにしても、鈴木さんとロボット“ニュー潮風”のイメージがぴったりで楽しかったです。
本当に人が入って行動しているだけあって、動きも何だか面白くて笑ってしまいます、
ただ、鈴木さんの行動の自由さは、ロボットとは対極にあるのです。
そんな彼に思いっきり振り回される若者3人の困っている様子は可笑しかったです(^^ゞ
また、3人は振り回されるだけでなく、何とか事態を打開しようとロボットを
改めて自作しようと頑張るところがいいですね。
そんな彼らに絡んでくるロボットオタクの大学生・佐々木葉子(吉高由里子)の無邪気な行動も
おちゃめで可愛かったです(^^ゞ
全体的なおとぼけ具合がほんわかしていて居心地良かったです。
こういうじんわりする笑いはやっぱり日本映画らしいなとちょっと思った1本です。
監督:矢口史靖 出演:五十嵐信次郎 吉高由里子 濱田岳 川合正悟 川島潤哉 小野武彦 田畑智子
2011年 日本
(20120114)
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公式サイトはこちらへ http://www.robo-g.jp/index.html