ドットハック セカイの向こうに

近未来の福岡・柳川を舞台に、オンラインゲームの世界で活躍する中学生たちを描いたファンタジーアニメです。
ゲームには疎いのですけど、絵が綺麗そうだなあとちょっと気になっていました。
予想以上に綺麗で細密な絵とストレートな青春が楽しい作品でした。

人と繫がっていくってどういうことだろうなとちょっと考えてしまいました。

世界中で「THE WORLD」というオンラインゲームが流行している近未来が舞台です。
中学生の有城そら（桜庭ななみ）はゲームをしない女の子です。
世の中では「THE WORLD」の話題でいつも盛り上がっているのですけど、彼女はその中には入りません。
そのためか、仲の良い友達の輪にもちょっと入りにくいところがあります。

彼女がゲームをしないのは厳格な祖父のせいです。
以前、父がそらにネット端末をプレゼントしただけでも大騒ぎです。家でゲームなどとんでもありません。
でもある日、偶然からそらは祖父までもが「THE WORLD」に夢中になっていることを知ります。
そんなに凄いものなのかと改めて考えた彼女は、「THE WORLD」に体験してみることにしました。
そして、初めて「THE WORLD」に入ったそらは、そこで綺麗だけど幽霊のように消えてしまう
不思議な女の子に出会います。

その後「THE WORLD」の面白さを知ったそらは仲の良い学友たちとゲームの世界でも仲良くなる一方、
現実の世界とゲームの世界との境界やゲームの世界での人との関わりあい方に悩み始めます。
そんな時、ゲームをしていた人が意識不明になるという事件が起き始めます。
そして、ゲームの世界を破壊し始めたウィルスが現実の世界のシステムを脅かし始めた時、
彼女は友達と世界を救うために、以前に出会った幽霊のような女の子を探しに行く決心をしました。

それにしても綺麗な絵ですね～
物語はシンプルですけど、その分、中学生たちの日常生活や町並みなどの
詳細な部分がきっちりと描かれていて面白かったです。
また、ゲームのシーンでは独特な美しい世界がスクリーンいっぱいに広がっていてワクワクしました。
携帯端末＋専用ゴーグルで自分がゲームの世界で生きているような体験が出来るなんて
本当にありそうな設定も楽しかったです。
そして、何と言っても主人公たちの自然な雰囲気が可愛かったです。

新たな世界を体験したそらはちょっとだけ自分にも友達にも素直になったような気がしました。
そんな主人公たちに未来を感じた1本です。



監督：松山洋　声の出演：桜庭ななみ　松坂桃李　田中圭　
2011年　日本
（20120122）

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