昨年の賞レースを席巻したモノクロ&サイレントのドラマです。
本当はすぐに観に行きたかったのですけど、サイレントで美しい音楽が流れている作品なので
疲れている時に観に行ったら、きっと夢の国に行ってしまうだろうと復活するまで待っていました。
ちょっと面白い手法の中で、優しくて愛おしくなるようなラブストーリーが描かれていました。
サイレント映画の時代が垣間見れて楽しかったです~
1920~1930年代のサイレントからトーキーに変移する映画業界を舞台に描いたラブストーリーです。
主人公のジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)はサイレント映画の大スターです。
豪邸で美しい妻や可愛い愛犬、そして忠実な執事クリフトン(ジェームズ・クロムウェル)と
快適な暮らしをしています。
もちろん彼の出る映画は全て大ヒットし、多くの女性の人気を集めていました。
そんな頃に出会ったペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ)はジョージに憧れる若い女優志望のひとりです。
彼女の心は彼に届きますけど、だからと言って何があったわけではありません。
ただ、彼と出会ったことがきっかけで彼女はどんどん前進し、映画がトーキーに変わった時には
押しも押されぬ人気スターになっていました。
人々は彼女の声を求めたのです。
でも逆にトーキーを拒否したジョージは一気に人々から忘れ去られていきました(T_T)
それにしても、おとぎ話のような可愛らしさを感じるラブストーリーでした。
モノクロ&サイレントで描かれているので、じっくりと向き合って観てしまいます。
その中で描かれている純粋な愛はジョージの頑なな心を少しずつ溶かしていきます。
そして物語が進むに連れて、映画の魔法を信じたくなるような気持ちになりました。
ラストシーンのタップダンスは心に残る名シーンとなりました。
こんなに優しい作品なら世界中に愛されるのも納得だなあと感じた1本です。
監督:ミシェル・アザナヴィシウス 出演:ジャン・デュジャルダン ベレニス・ベジョ ジョン・グッドマン ジェームズ・クロムウェル
2011年 フランス 原題:THE ARTIST
(20120421)
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公式サイトはこちらへ http://artist.gaga.ne.jp/