主人公の人生はコミュニティ・カレッジとの出会いで変わっていきました。
学歴を理由にリストラをされてしまった主人公が新たな人生を歩み出すまでの物語です。
ラリー・クラウン(トム・ハンクス)は働くことが好きで、職場では何度も表彰されているような人です。
そんな彼が仕事中に呼び出されます。
また表彰かと意気揚々と上司の前へ行くと、意外にもリストラを宣告されてしまいます。
理由は職場の業績ではなく、彼が高卒だからということだけが理由でした。
彼は家に帰ると立ち上がれないほど落ち込みます。
彼が落ち込む理由は職場を失ったということ以上に経済的な危機に陥るためです。
以前に離婚をした時、妻の分のローンも引き取って家のローンを一人で払っていました。
今、職を無くすと債務不能に陥って家まで無くしてしまいます。
途方に暮れてしまった彼がとりあえずの資金としてガレージセールを始めると、隣人が声をかけてきて
学歴ならとコミュニティ・カレッジを薦めてくれました。
それにしても、トム・ハンクスらしい雰囲気の作品でした。
コミュニティ・カレッジという制度を知らなかったのですけど、気軽に行ける短大みたいなものなのですね。
トム・ハンクス自身もコミュニティ・カレッジに通った経験があるということで、
そこで多くの仲間が出来て人生が変わったそうです。
今作の主人公もガソリン代のかかる車をやめてバイク通学になり、友達が出来たことから
服装や価値観などがどんどん変わっていきます。
大学の授業で学んだことからも世界が広がり、自己表現の大切さや方法を知ることが出来ました(^^)
また、そんな中で表現力講座にやって来たテイノー先生(ジュリア・ロバーツ)との出会いが
彼の心を掴んだと同時に、先生自身の人生を見直すきっかけになったのも楽しかったです。
最近は教授とか良いお父さんという役が多かったトム・ハンクスの、お茶目な姿が見られて面白かったです。
観終った時、ちょっとゆるい雰囲気に心がほっとしているような1本です。
監督:トム・ハンクス 出演:トム・ハンクス ジュリア・ロバーツ ググ・バサ=ロー ウィルマー・バルデラマ ブライアン・クランストン セドリック・ジ・エンターテイナー
2011年 アメリカ 原題:LARRY CROWNE
(20110427)
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公式サイトはこちらへ http://disney-studio.jp/movies/shiawase/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は5月11日以降の予定です。