横山秀夫著の原作を内野聖陽主演でテレビシリーズ化したドラマを映画化した作品です。
テレビドラマは時々しか見ていなかったのですけど、スクリーンで観たらどうかなとチャレンジしてみました。
相変わらず豪傑な雰囲気の主人公が真相に近付いていく展開にちょっとドキドキしながら観ていました。
心と身体の痛みに耐えながらも犯人に立ち向かっていく主人公の姿が印象的でした。
通り魔事件から始まる物語です。
多くの人を殺傷した通り魔事件が発生します。
全く無関係の人々を無差別に襲った事件で、4人もの人が死亡してしまいます。
でも、犯人の波多野(柄本佑)は心神喪失という診断により無罪となってしまいました。
2年後、東京と神奈川でそれぞれ弁護士と精神科医が殺されます。
初めは無関係と思われた事件でしたけど、手口の類似と過去の担当事件か繋がりが分かってきます。
警察は特に記憶に新しい通り魔事件の被害者の家族を疑いますが、検視官の倉石(内野聖陽)は
体温を操作して死亡時刻を惑わせる手法から、専門知識を持つ人間の犯行だという印象を持ちました。
そして、倉石は新たな事件の犯人に迫っていきました。
それにしても、人がたくさん死ぬ作品ですね(>_<)
出だしの通り魔事件は、もうあまりにも悲惨で怖かったです。
検視シーンもリアルで、うわーと思いながら観ていました。
アメリカのドラマだと割りと見やすい感じがするのですけど、
日本のドラマになると怖さが倍増するのは何故でしょう(-_-)
刑法39条を盾にしようとする犯人の怖さも、犯人に迫ろうとする人々の想いも
べらんめえ調の倉石のキャラクターに助けられながら観ることが出来ました。
そして、疑われることの怖さと、突然に家族を失った哀しみがずーんと心に来ました。
エンドロールの後のワンシーンが、今後の展開を予感させた1本です。
監督:橋本一 出演:内野聖陽 松下由樹 高嶋政伸 段田安則 若村麻由美 柄本佑 平田満 長塚京三
2012年 日本
(20120706)
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