石ノ森章太郎著の名作コミックを神山健治監督がアニメ化した作品です。
夏頃から予告編を観ていたので、ずっと公開を楽しみにしていました。
美しい映像と音で甦った00ナンバーたちが鮮やかに活躍する姿にドキドキしました。
地球を俯瞰した時にはビックリしました~
連続爆弾テロの発生により混乱に陥った世界を救うために戦うサイボーグたちの姿を描いた物語です。
高校生の島村ジョーはいつも自分の生きる世界に違和感を持っていました。
何故だか記憶に曖昧なところがあり、自分は高校生活を何年も繰り返しているように思えてくるのです。
いつも孤独を抱えているジョーは、家でも一人で何かを作る作業に没頭している毎日でした。
実は数ヶ月前から、ジョーにはいつしか“彼の声”が聞こえていました。
それは神の声のようでもあり、ジョーにとってはギルモア博士の声のようにも感じていました。
その声に従って世界を変えなくてはという想いに囚われていた彼は、爆弾テロのニュースを観て
先を越されたと思います。
実は彼が一人で作り続けていたのも、爆弾テロのために使用する爆弾だったのです。
そして、今日こそテロを実行しようと、六本木にある超高層ビルへとやって来ました。
展望台へ登り、美しい東京の夜景を見ながら自分の不安な心と闘っていたジョーは、
自分が何者かに見つめられているのを感じました。
この爆弾テロの発生により、ギルモア博士が世界中に散らばっていたメンバーたちに
召集をかけていたのです。
記憶を失っているジョーは003のフランソワーズに探し出され、005のジェロニモが迎えに来たところでした。
そして、そんなビルに向かってアメリカ海軍の船からミサイルが発射されていました。
それにしても、009は不死身でしたね(^^ゞ
この世界観や各キャラクターの設定に詳しくなかったので、
こんなに凄い人たちだったのかと改めて思いました。
そして、そんな特殊能力を持ったサイボーグたちが、
自分の能力を使って活躍する姿はやっぱり楽しかったです。
そして、そんな彼らが挑む世界規模の謎も奥が深くて面白かったです。
出だしに語られる難しい文章やラストの急展開には、う~んと思ったりもしましたけど、
エンドロールまで静かに魅せてくれる映像の美しさと音に、やっぱりスクリーンで観てよかったと思いました。
出来たら彼らの活躍をもっと観たいなあと思った1本です。
監督:神山健治 声の出演:宮野真守 小野大輔 斎藤千和 大川透 増岡太郎 吉野裕行 杉山紀彰 丹沢晃之 玉川砂記子 勝部演之
2012年 日本
(20121106)
→
公式サイトはこちらへ http://009.ph9.jp/