大分県のPRのために始まった女子綱引きチームの頑張る姿を描いたドラマです。
予告編を観て、楽しそうだなあと気になっていました。
人情味溢れるキャラクターとコミカルな展開の中で、ほろりとさせられるような物語が映し出されていました。
参加することに意義がある!ですね~と思いました。
市長の気まぐれから始まる物語です。
市内の給食センターを閉鎖して民間業者に委託する計画が上がっていました。
給食センターに勤める女性たちは、自分たちの仕事が無くなると大反対。
市庁へも激しい抗議に来ていましたが、市長(風間杜夫)は話し合いなど見向きもしませんでした。
ちょうどその頃、大分県PRフィルム作りを命令されていた市役所職員・西川千晶(井上真央)は
そのフィルムを観た市長にダメ出しをされます。
そして、もっとインパクトのあるものをということで、綱引きの女子チームを提案されます。
実は以前にも大分の女子チームが綱引きで世界一になったことがあったのです。
早速、千晶は市長のHPで綱引きチームの募集をかけますが、全く応募はありません。
がっかりしている彼女の目の前で、給食センター廃止を反対する抗議デモやって来ます。
その一団を見ていた千晶は市長に、給食センターの従業員で綱引きチームを作って県代表になったら
廃止を撤回するという提案をしました。
それにしても、安心できる楽しさですね~
色々あるけど仲間と共に頑張るという展開は、分かっていても楽しくなってしまいます。
また、今回はそれぞれの女性たちが抱えている家庭問題がクローズアップされています。
認知症の父親の面倒を見ながら働いている美香(渡辺直美)。
怪我をした夫のことを仲間に内緒にしている和枝(浅茅陽子)。
中学生の息子に手を焼いているシングルマザーの絵美(西田尚美)。
それぞれの問題を仲間たちで受け入れあって一緒に考えようとする心が温かかったです。
主人公の千晶役の井上真央さんと、彼女の母役でとっても明るい性格の松坂慶子さんとの掛け合いは
本当の親子のように仲が良さそうでした(^^ゞ
ドリカムの主題歌もぴったりで良かったです。
観終った時、ほっこりした気持ちになれる1本です。
監督:水田伸生 出演:井上真央 玉山鉄二 浅茅陽子 西田尚美 渡辺直美 ソニン 犬山イヌコ 中鉢明子 笹野高史 風間杜夫 松坂慶子
2012年 日本
(20121116)
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公式サイトはこちらへ http://www.tsunahiki.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は11月23日以降の予定です。