やっぱり、イーストウッドは頑固親父にぴったりでした~
年老いた父と娘の絆を描いた物語です。
長年、野球のスカウトマンとして活躍してきたガス(クリント・イーストウッド)も、あちこち身体にガタがきて
自分の老いを感じ始める歳になっていました。
でも、頑固さは相変わらずです。
パソコンなどは一切使わずに新聞で情報を集め、自分の目を信じて新人の能力を見つけるというスタイルを
全く変えようとしません。
また、離れて暮らす一人娘のミッキー(エイミー・アダムス)との会話が弾まないのも相変わらすで、
弁護士として頑張る娘を心の中では応援していても、本人にそれを伝えることは出来ませんでした。
スカウトマンにとって大切なドラフトが近付いていたある日のこと。
ガスが目の不調を感じて医者へ行くと、目の病気の可能性を言われて再検査を勧められます。
また、長年の友人でありチームの首脳陣の一人でもあるピート(ジョン・グッドマン)がガスの家を訪ねると、
家の中は不自然な散らかり方をしていました。
ピートはミッキーにガスの様子を伝え、彼と一緒にドラフト前の重要な試合を観て欲しいとお願いします。
多忙なミッキーは、一旦はその依頼を断りますけど、やはり心配になって父のもとへと向かいました。
それにしても、ハッピーな気持ちになれる物語でした。
とてつもなく頑固で野球を観る目の自信は誰にも負けないガス。
幼い頃に母を亡くし、その後に父と離れ離れになったことで傷ついた心を抱えているミッキー。
この二人の不器用なやり取りに、父娘であるが故の難しさと、
それでも断ち切ることの出来ない親子の絆び強さを感じました。
そして、頑固な二人がお互いに向き合えた時、心と共に物語も大きく動いていきました。
展開としてはちょっと出来すぎかなと思うところもありましたけど、
イーストウッドの存在感の前には、もう納得とニッコリしてしまう感じでした(^^ゞ
観終った時、まだまだ役者も現役でいて欲しいなあと思った1本です。
監督:ロバート・ロレンツ 出演:クリント・イーストウッド エイミー・アダムス ジャスティン・ティンバーレイク ジョン・グッドマン ロバート・パトリック マシュー・リラード
2012年 アメリカ 原題:TROUBLE WITH THE CURVE
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公式サイトはこちらへ http://wwws.warnerbros.co.jp/troublewiththecurve/