貴志祐介著の同名小説を三池崇史監督が伊藤英明主演で映画化したサスペンスです。
これは怖すぎるから無理と思っていたのですけど、大ヒットしていたのでチャレンジしてしまいました。
予想通りの救い無い展開に、うわーっと思いながらも最後まで観てしまいました(>_<)
一人の人間が起こす事件にしては、あまりにも酷すぎました(T_T)
とある高校を舞台に、一人の反社会性人格障害者が生徒たちの皆殺しを実行するサスペンスです。
2年4組担任の蓮実聖司(伊藤英明)はハスミンという呼び名で生徒たちから慕われている英語教師です。
笑顔が爽やかで頭が良いのに嫌味を感じさせないというキャラクターで、
生徒だけでなく先生たちにも好かれていました。
でも、クレーマー化していた不登校の生徒を持つ父親が、自宅の火事で亡くなるという事件をきっかけに、
蓮実の過去に関して怪しい噂が流れ始めます。
そして、彼の過去を探っていた同僚の釣井(吹越満)の自殺を皮切りに、次々と行方不明者が出始めます。
次第に蓮実の行動は破綻を来たし、ついに邪魔な生徒たちを皆殺しにするという
とんでもない行動に出てしまいました(>_<)
それにしても、容赦ないですね~
あまりにも容赦ないので、心がどこかへ飛んでいきそうでした^_^;
覚悟はしていたので観られましたけど、これは嫌になってしまう人がいるのも分かります。
私にとって『時計仕掛けのオレンジ』が強烈過ぎて“Singin' in the Rain”を聞くと恐怖心を思い出すように、
今後は“マック・ザ・ナイフ”を聞いて怖くなってしまう人もいるかもとちょっと思いました。
でも、この虐殺のようなキャラクターを怖くて嫌な奴だと感じないことの方が怖いかも知れませんね。
狂気を平然と捉えるようになっていたら、もはや心が壊れているのでしょうから。
そしてそんな人間が、子供たちが一番信頼したい教師という仕事についていることが
この物語の中で一番怖かったです。
正面から観る勇気が無かったので一番端の席でちょっと斜めに観たのですけど、
それでも強烈なインパクトでした。
観終った時、いい人そうな人って怖くなって欲しくないなあとしみじみと思った1本です。
監督:三池崇史 出演:伊藤英明 二階堂ふみ 染谷将太 林遣都 浅香航大 水野絵梨奈 KENTA 山田孝之 平岳大 吹越満 岩松了 滝藤賢一
2012年 日本
(20121201)
→
公式サイトはこちらへ http://www.akunokyouten.com/index.html