ヒュー・ジャックマンの歌声が胸に残りました~
ヴィクトル・ユーゴーの同名小説をミュージカルにした作品です。
小説の日本語の題名は『ああ無情』。
19世紀のフランスを舞台に、一人の男ジャン・バルジャンの波乱の人生を描いています。
この物語は誰もが耳にしたことのある話かも知れませんね(^^ゞ
妹を救おうとパン1つを盗んだために19年間も牢獄に繋がれたジャン・バルジャン。
彼は仮出獄のまま行方をくらまし、一人の神父に魂を救われて新たな人生を目指します。
そのジャン・バルジャンの怒り&憎しみや神父に救われて涙する後悔の念、そしてコゼットと出会って
深い愛を知った喜びなど、その全てをヒュー・ジャックマンが素晴らしい歌声と共に体現していました。
また、美しさのために同僚から妬まれ、転落の人生を送ることになったファンテーヌ。
彼女は幼い一人娘のために全てを犠牲にして身を売りながら暮らすことになります。
若い頃に希望に溢れていた彼女の夢を打ち砕いたのが、男にとってはひと夏の遊びで
純真な彼女にとっては真剣な恋だったということが何とも切ないです。
この切なさは何度舞台を見ていても泣けてしまうのですけど、
今回もアン・ハサウェイの渾身の演技と歌声に泣かされました(T_T)
死の床についたファンテーヌの願いを聞いて、彼女の娘コゼットを引き取ったバルジャンは
彼を執拗に追い続けるジャベール(ラッセル・クロウ)からの逃亡生活を送りながらも、
愛する者がいる生活の素晴らしさを知ります。
そして、彼の愛のおかげで美しく成長したコゼット(アマンダ・セイフライド)は、
街で出会った青年マリウス(エディ・レッドメイン)と一目で恋に落ちます。
でも、二人の喜びに満ちた恋の裏でマリウスに辛い片思いをしているエポニーヌ(サマンサ・バークス)の
歌にも泣かされました(T_T)
それにしても、今回は贅沢な気分になる作品でした~
舞台のミュージカルを観ていると、役者さんの表情がハッキリと分かるほどの前席で観られると
感情がより伝わってくる気がします。
今作ではその表情がスクリーンにアップ映し出されて十分に観られる上に、
歌声も演技と共に収録したと言うだけあって、歌にのっている感情もダイレクトに伝わって来ました。
そして、涙無しでは観られないほどに心を揺さぶられました。
観終った時、この作品をスクリーンで観られて本当に良かったと思いました。
上映終了前に、もう一度観たいなあと観終わってすぐに思った1本です。
監督:トム・フーパー 出演:ヒュー・ジャックマン ラッセル・クロウ アン・ハサウェイ アマンダ・セイフライド エディ・レッドメイン ヘレナ・ボナム=カーター サシャ・バロン・コーエン サマンサ・バークス アーロン・トヴェイト イザベル・アレン
2012年 イギリス 原題:LES MISERABLES
(20121224)
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公式サイトはこちらへ http://www.lesmiserables-movie.jp/