誉田哲也著の『インビジブルレイン』を原作に映画化したサスペンスです。
原作を読んでいたので、ああ、本当に姫川班最後の事件だ…と思いながら観に行きました。
菊田の宿敵(?)牧田はやっぱり存在感があるなあとしみじみ感じる作品になっていました。
姫川班みんなの真っ直ぐな視線からとても強い絆が伝わって来ました。
ヤクザがらみの殺人事件から始まる物語です。
3人の殺人事件が発生しました。
最初の2件はバラバラに捜査していましたけど、3件目の遺体と最初の2件の遺体に類似性があったため、
連続殺人事件と断定されます。
姫川玲子(竹内結子)の率いる姫川班、日下守(遠藤憲一)の率いる日下班、
そして、被害者がみなヤクザ関係者だったため、組織犯罪対策部との合同捜査が始まりました。
そんな中、会議が終わって誰も居なくなった捜査本部に犯人の氏名の垂れ込み電話が入ります。
たまたま電話を取ったのは、忘れ物を取りに戻った姫川でした。
そのまま入院中の今泉(高嶋政宏)の見舞いに行き、ふと電話で言われた氏名を伝えると、
今泉は表情を変えて、この件は俺に預からせてくれと言い始めます。
そして翌日、上司の橋爪(渡辺いっけい)から呼び出された姫川は、
垂れ込みのあった氏名“柳井健斗”のことは忘れろと命令されてしまいました。
それにしても、この事件はドキドキしますね。
原作でも、どうして姫川はそんなに怖そうな男にと思ったのですけど、映画では相手役のマキタが
大沢たかおさんなので、こんな人なら仕方ないと思えてしまうところがちょっと悔しかったです。
だって、やっぱり菊田(西島秀俊)を応援したくなってしまいますから(^^ゞ
連続殺人事件の裏にあるものは何か。
次第にマキタが事件のキーマンになってくるのは何故か。
捜査が進むに連れて揺れる姫川の心が何とも切なかったです。
そして、それを見つめる菊田の心を思うと、もっと切なかったです。
観終った時、しばらく静かな痛みが心に残りました。
そんな公開初日の夜に“アフター”をスペシャルドラマなんて、これは観ちゃうなあと思った1本です。
監督:佐藤祐市 出演:竹内結子 西島秀俊 大沢たかお 小出恵介 宇梶剛士 丸山隆平 津川雅彦 渡辺いっけい 遠藤憲一 高嶋政宏 生瀬勝久 武田鉄矢 染谷将太 金子ノブアキ 金子賢
2013年 日本
(20130126)
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公式サイトはこちらへ http://www.strawberrynight-movie.jp/index.html