こんなにたくさんの子供たちの笑顔を見たら、人生変わるだろうなあと思いました(^^ゞ
借金取りに追われるところから始まる物語です。
ダヴィッド(パトリック・ユアール)は家族経営の精肉店で働いている独身男。
愛嬌はあって誰からも好かれる性格なのですけど失敗も多く、40歳を過ぎているのに頼りない感じです。
今日も借金の返済を滞納しては男たちにバスタブで水攻めにされていたりしています。
男たちには返すと約束して今日のところは引き取ってもらい、銀行へ融資を頼みに行きますが
断られてばかりで困り果てていました。
そんなある日のこと。突然に見知らぬ弁護士がダヴィッドの家へやって来ます。
実は20年以上も前に、彼が金欲しさに693回の精子提供をした結果533人の子供が誕生し、
そのうちの142人の子どもから身元開示の団体訴訟を起こされていると伝えられたのです。
身に覚えはあるものの寝耳に水の出来事にダヴィッドは呆然です。
すぐに親友の弁護士(アントワーヌ・ベルトラン)に相談しに行くと、
自分が裁判を引き受けると張り切って言ってくれました^_^;
やがて、訴訟を起こした子供たちの履歴書142枚がダヴィッドのもとへ届きます。
一度は封筒ごとゴミ箱へ入れたのですけど、やっぱり気になって1枚出して見てみます。
すると、そこには彼の大好きなサッカーのプロ選手が載っていました。
あまりの嬉しさに、すぐに親友と共にサッカー場へ行き彼の試合をスタンドから観戦します。
そして、ダヴィッドはそれをきっかけに一人ずつ密かに子供たちに会いに行き始めました。
それにしても、なんだか幸せな気分になれる物語ですね~
よく考えてみたら、無責任極まりないようなダヴィッドの行動なのですけど、
そのお金が必要だった理由が分かった時、つい、いい奴だなあと思ってしまいました(^^ゞ
遺伝子上の父親を知りたいという子供たちの想いも純粋で、みんな個性的なところが可笑しかったです。
そして、何と言っても、みんないい子だったのが嬉しかったです。
観終った時、こんなに大勢の家族がいたらちょっと無敵だなあとニッコリした1本です。
監督:ケン・スコット 出演:パトリック・ユアール アントワーヌ・ベルトラン ジュリー・ルブレトン
2011年 カナダ 原題:STARBUCK
(20130223)
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