観ている間、ずっと涙々が止まりませんでした(T_T)
震災当日の朝から始まる物語です。
いつもの平和な釜石市に巨大な地震が襲いました。
釜石市でも山側に住む民生委員の相葉(西田敏行)が公民館の片付けをしていると、
東北地方を中心に巨大な津波が発生したという情報が入って来ました。
町中が停電になった釜石市の市役所では、職員も市民もどうしたらよいか分からず困り果てています。
そんな中、職員の平賀(筒井道隆)、及川(勝地涼)、照井(志田未来)に上司から来た指示は
廃校になった学校を遺体安置所にするから準備を整えて置いてくれと言うものでした。
ほとんど情報が無く、講堂にブルーシートを敷いたくらいしか準備が出来ていないところに
どんどん泥だらけになった遺体が運び込まれていきます。
また、運び込む人たちも遺体には不慣れで、硬直した状態をどのようにしたら良いかも分かりません。
そんな状況を見た相葉はショックを受け、以前に葬儀屋で働いていた経験を少しでも生かしたいと
ボランティアを志望します。
でも、遺体は増え続け、対応すべきこともどんどん増え続けていきました。
それにしても、震災とは本当に惨いものですね。
あまりにも多くの命が失われてしまったことに、改めてショックを受けてしまいました。
頭で分かっていても、映画でじっくりと向き合ってみると本当に辛かったです。
それだけに、こんなに大変な中でも遺体安置所で必死に働いていたみなさんの姿には
本当に頭が下がる思いがしました。
役者さんたちの真摯な演技にも心を打たれました。
役所の職員、消防士や医師たち。地元に住む僧侶。
現場で働く人たちの誰もが被災者であり、現状に戸惑いつつ、ヒーローではなくて普通の人として
現実に落ち込みながらも日々を何とか乗り切ろうとしている状況だったのがよく伝わって来ました。
そんな中で、ボランティアとして遺体に話しかけ、遺族に出来るだけ優しく接しようとする相葉役の
西田さんの演技にはやっぱりめちゃくちゃ泣かされてしまいました(T_T)
観終った時、こんな時、私だったら何が出来るのだろうと考えてしまいました。
亡くなった人たちへ改めて心からご冥福を捧げたいと思った1本です。
監督:君塚良一 出演:西田敏行 佐藤浩市 柳葉敏郎 筒井道隆 勝地涼 志田未来 酒井若菜 佐野史郎 沢村一樹 緒形直人 國村隼
2012年 日本
(20130314)
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公式サイトはこちらへ http://www.reunion-movie.jp/