中学生の男子ってそういうもの???と思いつつも笑わされてしまいました^_^;
普通の中学2年生・円山克也くんを中心に団地の人々の謎と青春を描いた物語です。
14歳の円山克也くん(平岡拓真)には壮大な夢があります。
そのためにレスリング部へ入り、日々、自主練の柔軟体操を毎日行なっていました。
そんなある日、円山家のちょうど上の部屋に下井さん(草なぎ剛)が引越して来ます。
幼い子供を抱えているシングルファーザーで、ちょっと正体不明の雰囲気を持っている人です。
いつも乳母車を押しながら、近所にある小さな悪に目を留めては
真っ直ぐに遠慮なく注意するという正義の人でもありました。
下井さんは円山くんの顔を観るたびに、「届いた?」と訊ねます。
その質問に、自分の夢が彼にバレてしまった!?と慌てる円山くんは、
いつしか様々な妄想をするようになっていきました。
そして、近所で殺人事件が起きたのをきっかけに、正義の不思議な人・下井さんは
彼の妄想の中では人知れず殺しを行う“子連れ狼”になっていきました^^;
それにしても、すごい物語ですね~
ほとんどが14歳の円山くんの妄想で展開されていきます。
その妄想があまりにも妄想なのでめちゃくちゃ可笑しかったです(^^ゞ
あと、円山くんのお母さんや近所に住む痴呆症のおじいさん、そして下井さんのキャラクターも
その豹変の様子が振り切れていて笑ってしまいました。
そして、それぞれの結末もなるほどと思えるところに落ち着いていて、ちょっとほっとしました。
出演者たちの演技もすごかったです~
みなさん誰もが良かったのですけど、やっぱり円山くんを演じた平岡拓真くんが頑張っていました!
裸になるシーンが多かったとインタビューに答えていたのも納得です。
現役中学生にこれは大変だったろうなあと思いつつ、偉いと思ってしまいました。
前日に観た『
旅立ちの島唄 ~十五の春~』と、同じ中学生でもあまりにも違っていて面白かったです。
映画の世界って広いなあとちょっと思った1本です。
監督:宮藤官九郎 出演:草なぎ剛 平岡拓真 遠藤賢司 ヤン・イクチュン 刈谷友衣子 鍋本凪々美 坂井真紀 仲村トオル
2013年 日本
(20130519)
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公式サイトはこちらへ http://maruyama-movie.jp/