薬の副作用も怖いけど、人間の心ほど怖いものは無いぞとしみじみ思ってしまいました(-_-;)
一人の女性が刑務所を訪問するところから始まる物語です。
エミリー(ルーニー・マーラ)はインサイダー取引で有罪となった夫マーティン(チャニング・テイタム)に
会うために刑務所へやって来ました。
夫は彼女を嬉しそうに迎えると、もうすぐ遠出をしなくても大丈夫になると伝えます。
4年にわたる刑期が終わり、ここを出る予定になったのです。
二人は逮捕によりリッチな生活を手放してしまいましたが、
夫は出所したらまた仕事をやり直そうと計画を立てていました。
でも、エミリーは仕事のために遠くへ引越そうとする夫の計画に不安を感じていました。
そして、アパートのある地下駐車場で壁への衝突事故を起こしてしまいます。
ブレーキの無かった事故の状況から、病院勤務の精神科医バンクス(ジュード・ロウ)が
彼女の担当として診察することになりました。
それにしても、やはり一筋縄では行かないサスペンスですね~
過去にも通院歴のあるエミリーに治療を始めたバンクスは、彼女が希望する薬を処方します。
それは最近、CMも流れている新薬で、その薬のおかげで彼女の病状は回復してきます。
でも、副作用で夢遊病を発症し、夫を刺殺してしまうのです。
夫の死は故意なのか、薬の副作用なのか。薬のせいだとしたら医師の罪になるのか。
事件がクローズアップされるにつれ、バンクスは追い詰められていきます。
何も悪いことはしていないのに、事件を背負わされていくバンクスは気の毒です。
仕事も家族も離れていった時に、彼が事件の真相をつかみ始めたのには、ちょっとほっとしました。
それだけに、その後のバンクスの取る計画と行動はちょっと怖かったです。
物語も面白い上に、役者も揃っていて見応えがありました。
観終った時、ルーニー・マーラには怪しげなキャラクターが似合うなあとちょっと思った1本です。
監督:スティーヴン・ソダーバーグ 出演:ジュード・ロウ ルーニー・マーラ キャサリン・ゼタ=ジョーンズ チャニング・テイタム
2013年 アメリカ 原題:SIDE EFFECTS
(20130828)
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公式サイトはこちらへ http://www.side-effects.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は9月6日以降の予定です。