1980年代のスウェーデンの首都ストックホルムを舞台に、3人の少女たちの友情を描いた青春ドラマです。
可愛くて楽しそうな話だなあとチャレンジしてみました。
写真を観た時、男の子!?と思ってしまったほどのクールな表情とはうって変わって
元気でパワー溢れる女の子たちの姿に、観ている方も元気をもらえるような物語でした。
バンドを組もうとふと思ったところから始まる物語です。
ボボ(ミーラ・バルクハンマル)は13歳の女の子。
地味な顔をコンプレックスに思っていて、自分の人生はこんなものかと諦めつつ過ごしています。
また、シングルマザーで彼女を育てている母を大切に思いながらも、
母の放埓さをちょっとウンザリ感じているところもあり、家に居辛いときもありました。
そんな時に頼りになるのは同級生の親友のクラーラ(ミーラ・グロシーン)です。
彼女のうちは言いたいことを言い合うようなオープンな家族なので、喧嘩も絶えないですけど仲良しです。
彼らはクラーラや一緒にいるボボに話しかけてきます。
ただし、13歳の女の子には、そんな家族の行動は煩く感じる時もあるのです。
二人は子供たちが集まる会館で遊ぼうと家を出ました。
そして、ふとしたことから二人でバンドを始めることになりました(^^ゞ。
それにしても、本当に可愛い物語ですね~
子供から大人へ少しずつ心が成長していく入り口あたりに立った少女たちです。
反抗期と言うにはまだ早いかなという感じで、恋に恋するくらいのお年頃です。
シングルマザーのお母さんが新しい恋人に振られて落ち込んでいたら、
ちゃんと心配して慰めてあげる優しさもあります。
そんな彼女たちは日々の生活の中で、気になる人への恋心や、自分と親との関係に悩みます。
そんな彼女たちの悩みを発散させるのはパンクロックです。
弾き方も知らなかった二人がドラムとベースを楽しそうに鳴らしている姿は可愛かったです。
そして、新しい仲間と出会って新しい友情を深めながら、前へ進んでいく姿が愛しかったです。
物語は監督さんの奥さんの経験を基にしたそうです。
誰にでも、怖いもの知らずなこんな年頃があったのだなあと改めて感じました。
観終った時、思いっきり笑顔になっていた1本です。
監督:ルーカス・ムーディソン 出演:ミーラ・バルクハンマル ミーラ・グロシーン リーヴ・ルモイン
2013年 スウェーデン 原題:We Are the Best!
(20131024)
→
東京国際映画祭のサイトはこちらへ http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/lineup/works.php?id=C0014追伸
この映画は東京国際映画祭で観ました。公開予定は未定です。