万城目学著の不思議な力を巡る物語を映画化したエンターテイメント作品です。
万城目さん原作の映画は面白いので、この作品も公開を楽しみにしていました。
琵琶湖を巡る2つの名家の争いと共に始まる事件がダイナミックに展開されていて
謎の切なさと共にワクワク楽しめる作品でした(^^ゞ
キャストがみんなキャラクターにぴったりでした~
日出家に伝わる力を見極めるための、0歳児の儀式から始まる物語です。
15歳になった日出涼介(岡田将生)は、高校へ入学する春に日出の本家へやって来ました。
0歳の時の儀式で一族に伝わる力を証明されたので、修行のために本家へ来ることになったのです。
でも、同い年の本家の跡取り・日出淡十郎(濱田岳)は自室でひたすら絵を描いているような
若殿気質のちょっと近付きにくい人物でした。
高校への初登校の日。涼介が渡された制服は全身赤。
どうにもおかしいと思っていたのですけど、学校へ行くと他の生徒たちは普通の黒い詰襟でびっくりします。
この強烈な赤の制服は淡十郎の特注だったのです。
“お供”として同じ制服を着せられた涼介は、その日から苦労の日々を送り始めます。
そして、一族の力を巡る戦いに巻き込まれていきました。
それにしても、役者が揃ってますね~
お殿様のように飄々としている淡十郎役の濱田岳さん。
淡十郎に頼りなく振り回されながらも、次第に日出家の力を発揮させていく日出涼介役の岡田将生さん。
淡十郎の姉で最強の力を持つために引き篭もりになった気の強い日出清子役の深田恭子さん。
赤の衣装が似合うこの3人が役にはまっていて、観ていてとても楽しかったです。
また、勢力を二分するライバル家として長年戦ってきた棗家の跡取り息子・棗広海役の渡辺大さんや
涼介の指南役となる濤子役の貫地谷しほりさんも上手かったです。
そして、何と言っても怪しい校長役の村上弘明さんや日出の家長役の佐野史郎さん、
キーパーソンとなる源治郎役の笹野高史さんの存在感には、さすがだなあと引き込まれました。
不思議な物語がとてもスクリーンの似合うエンターテイメントになっていてワクワクしました。
観終った時、アメコミ映画も楽しいけれど、こういう日本の不思議な映画も楽しいなあとニッコリした1本です。
監督:水落豊 出演:濱田岳 岡田将生 深田恭子 渡辺大 貫地谷しほり 大野いと 佐野史郎 高田延彦 村上弘明 笹野高史
2013年 日本
(20140308)
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公式サイトはこちらへ http://shurara-bon.com/追伸
今回は初日舞台挨拶付きで観ることができました♪
濱田さんと岡田さんの仲の良さが伝わって来て、映画共々楽しかったです。
それにしても濱田さんはトークが上手いですね~ いつ聴いても面白いです☆