サミュエル・L・ジャクソンが司会者を演じていたプロパガンダ番組がめちゃくちゃ強烈でした^_^;
パット・ノヴァク(サミュエル・L・ジャクソン)が番組の司会を始めるところから始まる物語です。
兵器開発を行うオムニコープ社をバックに持つこの番組では、中東からの生中継を放送していました。
アメリカでは法律で禁止されているロボットの警備が中東では行われていたのです。
街中を兵士と一緒にロボットが歩き、市民たちに手を触れないで危険人物かどうかを判断していました。
素直にロボットによる検査に応じる市民たちの様子を映し出していた時、自爆テロが起きます。
それに迅速に対応するロボットの様子を観たノヴァクはその功績を褒め称えながら、
何故、アメリカではロボットが導入されないのだろうかと訴えていました。
一方、デトロイト警察では、アレックス・マーフィ(ジョエル・キナマン)が相棒と組んで、
街を牛耳っている大きな組織の男を追っていました。
アレックスはおとり捜査でその男に近付きますけど、警察内部からの密告により銃撃戦になって
相棒が重傷を負ってしまいます。
そして、自分も車に仕掛けられた爆弾により瀕死の重態に陥ってしまいました(T_T)
それにしても、主人公のアレックスは大変でした(>_<)
警察の裏切りから手足を失くすほどの怪我を負って生きるか死ぬかの瀬戸際になり、
身体のほとんどロボット化されてしまいます。
その自分をありのままに見せ付けられて、主人公が絶望を感じてしまうのも納得です(T_T)
妻としては夫に生きて欲しいという願いからだけだったのですけど、
実はロボット化の裏にはオムニコープ社が存在します。
そんな企業と政治と科学者の思惑が絡み合って、ひとりの人間を都合の良いように
変えていこうとする展開が怖かったです。
そして、何と言っても企業を代弁する司会者役のサミュエル・L・ジャクソンのインパクトが凄かったです。
そうやってメディアまで使って世論と法律を動かしていこうとするやり方にはぞっとさせられました。
そして、今も何かがそんなふうに動かされているのかもとちょっと思ってしまいました(-_-;)
観終った時、ここまで身体を変えられてしまったら、
アレックスに平和な生活が戻ることがあるのだろうかと考えてしまった1本です。
監督:ジョゼ・パヂーリャ 出演:ジョエル・キナマン ゲイリー・オールドマン マイケル・キートン アビー・コーニッシュ ジャッキー・アール・ヘイリー ジェニファー・イーリー サミュエル・L・ジャクソン
2014年 アメリカ 原題:ROBOCOP
(20140323)
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公式サイトはこちらへ http://www.robocop-movie.jp/