やっぱりこの二人には幸せになって欲しいなあと思ってしまいました(^^ゞ
シングルマザーのアデル(ケイト・ウィンスレット)と息子のヘンリー(ガトリン・グリフィス)が
スーパーへ買い物に行くところから始まる物語です。
アデルは不幸が続いて精神的に弱ってから、外出がとても負担になっていました。
通常の簡単なお使いは13歳のヘンリーに任せています。
でも、成長して服が小さくなってしまった息子の状況を知ったアデルは、意を決して買い物に出かけました。
スーパーで息子の服を選んでいると、当のヘンリーはコミックを見に行きたいと言ってきました。
仕方なく了承すると、ヘンリーは嬉しそうに本のコーナーへと向かいます。
そんなヘンリーのもとへ、一人の男が近付いて来ました。
静かに少年に語りかけた男・フランク(ジョシュ・ブローリン)はわき腹から血を流していました。
助けて欲しいと言って来たフランクに戸惑いながらも、ヘンリーは母のところへ連れて行きます。
でも、用事があるからとアデルが断ろうとしても、フランクはさり気無くヘンリーの首に手をかけて
密かに強要してきました。
息子の身の危険を感じたアデルは買い物を済ますと、フランクを車に乗せて移動し始めます。
そんな車の向かった先はアデルたちの住む家でした。
それにしても、人間の心の強さと善良さ心を信じたくなるような物語でした。
精神を病んで夫に捨てられてしまったアデルと、殺人罪で服役をしていたフランク。
二人はフランクの脱走によって偶然に出会います。
料理も家や車の修理も、もちろん野球も上手いフランクは、夫不在の寂しさを隠せない親子の家に入ると
あっと言う間にアデルとヘンリーの心を掴みます。
また、フランクの方も、弱いながらも必死に息子を守ろうとする美しいアデルに魅せられます。
二人は運命のように引き付けられていきます。
彼女の危うさをも受け止められるフランクは、彼女と一緒に生きたいと願い始めます。
そんな二人が次第に活き活きとしてくる姿には観ている方も計画の成功を願わずには居られませんでした。
そして、ラストの展開には胸が温かくなりました~、
たった5日間の出来事は3人にとって忘れられない時間になりました。
観終った時、あのパイは美味しそうだったなあとちょっと思った1本です(^^ゞ
監督:ジェイソン・ライトマン 出演:ケイト・ウィンスレット ジョシュ・ブローリン ガトリン・グリフィス トム・リピンスキー ブリード・フレミング マイカ・モンロー トビー・マグワイア
2013年 アメリカ 原題:LABOR DAY
(20140517)
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