人生はマラソンだ！

小さな自動車修理工場を立て直すために、おじさんたちがフルマラソンに挑むヒューマンコメディです。
オランダを舞台にしたマラソン版“フル・モンティ”と聞いて、楽しそうな作品だなと気になっていました。
まさにタイトル通りの展開に、思わず頑張ってと応援してしまうような作品でした～

おじさんたちの頑張りには、誰もが心を動かされました～

ロッテルダムのダメ親父たちの日常から始まる物語です。
仕事が減ってしまった自動車修理工場では、工場主ギーア（ステファン・デ・ワレ）をはじめとする
中年おじさんたち4人組が、カード遊びとビールで暇をつぶしながら日々過ごしています。
働いているのは下っ端で真面目な移民の若者ユース（ミムン・オアイッサ）だけでした。

そんなある日、従業員の1人レオ（マルティン・ヴァン・ワールデンベルグ）が
机の下にあった箱から封筒の束を見つけます。それは、滞納している税金の督促状でした。
実はこの工場は破産寸前だったのです。
でも、ギーアは誰にも言えずに、ずっと1人で問題を抱えていました(-_-;)

このままでは工場は無くなってしまうと悩み始めたおじさんたちに、
足を怪我する前のユースは、スポンサーを付けてフルマラソンに参加していたと言いました。
フルマラソンを走れば金になるかも知れないと気付いた彼らは、走るだけで広告がもらえると簡単に考えます。
早速、スポンサー探しを始めますけど、彼らのメタボな体型を見て断られるばかり。
とうとう、ユースの叔父を頼って広告取りに行った彼らは、工場を賭けての勝負を挑んでしまいます。
それに勝つには、全員がフルマラソンを完走しなくてはなりませんでした(-_-;)

それにしても、本当にダメおじさんたちばかりですね(^^ゞ
気はいいのですけど、働かずに遊んでばかりで、飲むのが大好き！
マラソン経験者のユースをコーチにして練習しようとしても、ビールが手放せません～
しかも、コーチの言いつけを守らずに失敗して、挙句の果てに酒盛りになったり^^;
でも、実はみんな家庭の事情など様々な問題を抱えていて大変なのですけど、最後は頑張ります。
そこはみな愛すべきおじさんたちでした～

ラストの展開には泣きながらも笑ってしまいました。
観終わった時、こんなおじさんたちがいる世界もちょっといいかもと思えてきた1本です。



監督：ディーデリック・コーパル　出演：ステファン・デ・ワレ　マルティン・ヴァン・ワールデンベルグ　フランク・ラマース　マルセル・ヘンセマ　ミムン・オアイッサ　アリーアネ・シュルター　シンシア・アブマ　マルタイン・ラケマイヤー　
2012年　オランダ　原題：DE MARATHON
（20140630）

→公式サイトはこちらへ　http://www.zaziefilms.com/marathon/