絶対におかしいよねと思ってしまいました(-_-;)
1993年5月5日。8歳の少年3人が行方不明になります。
警察や近所の人たち総出で捜した結果、3人は近くの森から痛々しい遺体となって発見されました。
その事件の容疑者として逮捕されたのは、まだ10代の若者たちです。
でも、物証は無く、自白も曖昧で矛盾点だらけ。
しかも、黒い服と黒い髪、メタリカのようなヘヴィメタルを聴き、オカルトっぽい小説を愛読するなど
それほど変ではないことを繋ぎ合わせて、悪魔崇拝=犯人という論法がまかり通っていました。
テレビのニュースを見ていた調査員ロン・ラックス(コリン・ファース)は、証拠があまりにも不十分で
容疑者たちの自白も事実とは違っているのではと感じます。
また、誰もが彼らを犯人へと仕立て上げようとしているという印象を受けました。
どんな事件でも冤罪で裁くのは間違っていると考えたロンは、弁護士たちの調査に協力を始めます。
すると、様々な矛盾点が見つかってきました。
それにしても、痛ましい事件でした。
また、警察や検事や判事、そして野次馬的な証言者によって
容疑者の若者たちが犯人に仕立て上げられていく展開がとても怖かったです。
たった20年ほど前という最近の裁判なのに、こんなことが起きてしまうのかと思ってしまいました(T_T)
あと、私はこの事件を知らなかったのですけど、アメリカではかなり有名な事件なのですね。
事件の関係者を追ったドキュメンタリーが何本も製作されているとのことです。
それを観ると、作った人の意図で犯人を示唆しているような印象を受けるようです。
今作でも怪しそうな人が何人か登場し、捜査がいかにずさんだったかが描かれていました。
この映画がこの豪華なキャストで、丁寧に創られたのも分かるなあと感じました。
観終わった時、いつか真犯人の分かる日が来て欲しいと願った1本です。
監督:アトム・エゴヤン 出演:コリン・ファース リース・ウィザースプーン デイン・デハーン アレッサンドロ・ニボラ ブルース・グリーンウッド エイミー・ライアン ミレイユ・イーノス ジェームズ・ハムリック
2013年 アメリカ 原題:DEVIL'S KNOT
(20141110)
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公式サイトはこちらへ http://devilsknot.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は11月14日以降の予定です。